コラム

交通事故で誤認逮捕!? 改めて考えるドライブレコーダーで証拠を記録する重要性

愛知県警西尾警察署は、2024年8月11日に愛知県西尾市で発生した交通事故において、過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕した男性が誤認逮捕だったと発表しました。

この記事では、交通事故の概要、誤認逮捕が発覚するまでの経緯、誤認逮捕されないために運転者ができることを考察します。

愛知県で発生した交通事故の誤認逮捕

2024年9月11日、愛知県西尾市で乗用車が電柱に衝突した弾みで対向車線側のトラックに突っ込む交通事故が発生し、トラックの運転手が軽いけがをしました。

警察は、「乗用車の運転席から出てきた」という事故の目撃者の証言をもとに、30歳の男性を現行犯逮捕。逮捕された男性は、「運転をしていない」と容疑を否認していました。

交通事故が発生してから20分〜30分後、現場に戻ってきた別の男性が「自分が運転していた」と警察に話したことから、警察が乗用車のドライブレコーダーの映像を確認し、最初に逮捕した男性が誤認逮捕だったことが明らかとなりました。

今回の誤認逮捕について、愛知県警西尾警察署の副署長は、「誤って逮捕してしまった方に大変申し訳なく思っています。今後、署員の指導を徹底し、再発防止につとめる」とコメントしています。

事実を客観的に確認していれば誤認逮捕はされなかった

今回の誤認逮捕は、交通事故を起こした運転者が現場に戻って自ら運転していたと話したことと、ドライブレコーダーの映像によって運転者が確認できたことから発覚しました。

言い換えれば、警察が最初にドライブレコーダーの映像を確認し、どちらの男性が運転していたのか確かめていれば、誤認逮捕が発生することはなかったといえるでしょう。また、ドライブレコーダーの画質が悪く運転者の特定ができなかったり、肝心な部分が映っていなかったりした場合、ドライブレコーダーの映像を証拠として使うことができず、誤認逮捕されたままになっていた可能性も十分に考えられます。

このようなことから、ドライブレコーダーは前後だけでなく、室内も記録できるタイプを選んでおく方がよいといえるでしょう。

また、交通事故はクルマの前後方向だけでなく、左右から追突されたり、ぶつかったりすることもあります。そのため、360°(全方位)を記録できるドライブレコーダーが望ましいといえます。

カー用品店で販売されているドライブレコーダーを見ると、前方のみ、前後方向、360°(全方位)、前方と室内、前後方向と室内など、さまざまなタイプが販売されています。カメラの数が多くなったり高画質のものになるとドライブレコーダーの価格が高くなりますが、映像ひとつで身の潔白を証明できたり、決定的な証拠を記録できたりすることを考えると、ある程度画質が良く、前後・左右・室内を記録できるタイプを選んでおくと安心です。

室内の様子を記録するドラレコの懸念点

今回の誤認逮捕の事例からも、室内の様子を記録できるドライブレコーダーが重要な証拠となることがわかります。しかし、室内の様子を記録するドライブレコーダーは、乗員のプライバシー保護が問題点として挙げられることも少なくありません。

最新のドライブレコーダーの商品ラインナップを見てみると、背面から室内の様子を記録するドライブレコーダーを見つけることができました。背面から室内の様子を記録するドライブレコーダーであれば、プライバシーをある程度保護できるだけでなく、自車目線のクルマの動きや事故当時の様子を確認することもできます。

室内の様子だけでなく、事故発生時の当事者を客観視できる背面の室内ドライブレコーダーは、取り付けておいて損はないカメラといえるでしょう。

ドライブレコーダーは事故を記録するだけでなく誤認逮捕も防げるアイテム

今回の交通事故の誤認逮捕の事例から、ドライブレコーダーは自身の身の潔白を証明する際にも利用できることがわかりました。また、室内の様子を客観的に観察できるため、トラブルが発生したときの解決の糸口になる可能性も高くなるでしょう。

今後、ドライブレコーダーを取り付ける際は、前後方向だけでなく、左右と室内または室内の様子を広範囲に記録できるタイプを選んでおくと、さまざまな場面で味方になるといえるのではないでしょうか。

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