ホイール

【Wheel Catalog 2024 Winter】剛性と軽量化の最適解でより研ぎ澄まされた走りへ「BBS FI-R Evo」

スタディとHKSとがタッグを組んだ新ブランド「HKSTUDIE BMW M3」の足もとをBBS FI-R Evoが支える。チューナー界のキングたちが切磋琢磨して生み出した上質かつスポーティな乗り味は、FI-R Evoによってさらに際立つ。

性能を突き詰めたからこそそこには独特の色気が宿る

いつの時代も我々がBBSの象徴として捉えてきたクロススポークは、決してメッシュパターンと同義ではない。隣り合うスポークを交わらせることで成立するY字状の造形を指し、その集合体がメッシュというイメージとなって我々の脳裏に刻み込まれた。

HKSTUDIEの開発車両となったG80型M3コンペティション。本文で触れた全長調整式・減衰力30段階調整付き車高調以外に、オリジナルのエキゾーストシステムが装着される。

その集合体を極限まで減らして5つ(2×5)としたのが、今ではモダンBBSの象徴となったRI-DやRI-Aである。その流れを汲みながら、マッチングをさらに絞り込んで、随所に駄肉処理を施し、さらには各スポーク自体にウェイトレスホールまで空けるなど、究極的なデザインを持たせたのがFI-Rだった。

しかし「昨日の完成品は、今日になったら未完成だ」と弛まぬ進化を続けて、今年、いよいよFI-R Evoとして発進した。基本的にはさらに高剛性を持たせる設計としながら、ウェイトレスホールをより多く設けて軽量性能をキープした。BBSジャパンが誇るアルミ鍛造製法を駆使して「剛性と軽量化の最適解を求めた」モデルだという。単に軽量性能だけを訴えるのではなく、最新スポーツカーを受け止める“剛性”が宿る。

前後異型サイズを採用するG8X系M3/M4に向けて専用開発されたFI-R Evoの19、20インチ。F:275/35ZR19、R:285/30ZR20のミシュラン・パイロットスポーツ4Sが組み合わされていた。カラーは定番のダイヤモンドシルバーだが、下にあるよう他に3色用意される。

そのひとつにG8X系と括られる現行BMW M3/M4用がある。フロント9.5J×19インチ、リア10.5J×20インチというのは純正設定と同じ。タイヤも純正同サイズなのがいかにもBBSらしく、M3/M4を狙い撃ちした専用設定であることの証でもある。見た目の軽やかさだけではなく、フロントは7.9kg、リアは8.7kgと実際に相当軽量に仕上がっている。

クロススポークの三角形部分において、FI-Rではひとつのウェイトレスホールだったのが、FI-R Evoでは3つに。もちろんセンターパートに至る5つの集合部にも大きな穴が開けられている。抉り取ったかのような縦断面形状を含めて軽量化が突き詰められている。

今回、BMWチューナーの大御所スタディが、日本最高峰のチューニングパーツメーカーであるHKSと手を組んで新たに立ち上げたBMW M専門ブランド「HKSTUDIE(エッチケーエスタディ)」のG80型M3に、このFI-R Evoが組み合わされた。同ブランドのコンセプトは、日常性をかなぐり捨ててまでハードなチューニングを追い求めるのではなく、ストリートでの乗り味をさらに上質にスポーティ誘う大人っぽいコンプリートカーだ。究極的な性能を宿らせたFI-R Evoだといっても、決してレーシングホイールではない。細部に至るまで高品質が貫かれ、日常のワンシーンではエレガントさを訴えかけるような造形美を持つ。つまりはHKSTUDIEとFI-R Evoは同じ方向性を持っている。

実際、オリジナルの車高調によって躾けた足まわりに対して、FI-R Evoは抜群に似合う。スタイリングの面で親和性が高いのはもちろん、ホイールにより軽やかになったばね下重量に対して、車高や減衰力をきめ細かく調整できるのもいい。タイヤ銘柄を含めて、より快適性を重んじてもいいし、サーキットスペックに振ることも可能だ。その幅の広さを実現するためにも、あらゆる要求性能を難なく受け止め、孤高のオーラを放つBBS FI-R Evoはキーデバイスである。

BBS FI-R Evo

■サイズ/価格
・19インチ×9.5J 280,500円(税込)
・20インチ×9.5J 322,300円(税込)
・20インチ×10.5J 315,700円(税込)
・21インチ×12.0J 378,400円(税込)
■カラー/シトリンゴールド(CG)、マットブラック(MB)、ダイヤモンドシルバー(DS)、ダイヤモンドブラック(DB)
■対応車種/BMW、ポルシェ

問い合わせ先=BBSジャパン TEL03-6402-4090 https://bbs-japan.co.jp
取材協力=HKSTUDIE https://www.hkstudie.com/ エッチ・ケー・エス https://www.hks-power.co.jp/ スタディ https://www.studie.jp/company/

フォト=中島仁菜 ルボラン2024年12月号より転載

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING