本文中、ウェーブ2キットについて海外の識者による定義を紹介したが、「実車が発表されて(中略)長いものでは20年経過してから開発されたキット」にあたるものが、本連載第21回で取り上げたAMTアーテルの'66シボレー・ノヴァSS(品番6749)である。実車の登場から20年あまり、1987年にやっとキット化を果たした。どこからもキット化されていない穴が埋まった好例であって、MPCの先行例に対して批評的に機能するヤンキー・チャレンジとケースは異なるが、こうした動きはどちらもきわめて現代的なものだ。
写真:畔蒜幸雄、羽田 洋、秦 正史(ご提供いただいた画像は除く)