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「レンジローバー・エレクトリック」ドバイでの過酷なテスト走行の様子を公開!熱管理システム検証の結果は…?

2025年受注開始に向けて試験は続く

レンジローバーは現在、初の電気自動車(EV)である「RANGE ROVER ELECTRIC(レンジローバー・エレクトリック)」のプロトタイプ車両のテストを世界各地で続けてるが、その様子を伝える新たな画像が公開された。

【画像12枚】見るだけで暑くなるドバイの熱テストの様子!

レンジローバー・エレクトリックの開発プロセスの一環として、アラブ首長国連邦の灼熱の砂漠での評価――気温50℃、湿度90%という過酷な環境下での熱管理システムのテスト――が行われている。ダイナミックな砂漠の坂道から、太陽が照りつける市街地走行まで、車内の快適性と車両のパフォーマンスを最大限に追求するために、あらゆる検証が行われているとのことだ。

そしてレンジローバー・エレクトリックは、砂地でのレンジローバーの熱テストで記録したパフォーマンスを上回る、優れた効率性を発揮したとのこと。レンジローバーでは、「あらゆる限界を突破し、長時間にわたる集中的な砂漠での走行においても、模範的な熱性能が継続的に維持でき」たとしている。

熱テストの結果について、プロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクターであるトーマス・ミュラー氏は、以下のように述べた。

「暑い気候は、バッテリー電気自動車(BEV)にとって最も困難な環境のひとつと言えます。車内を冷却すると同時に、バッテリー性能を最適化する必要があるからです。砂地を走行する際には、低速トルクをコントロールする必要があります。そこで、私たちが特別に開発したトラクションコントロールと熱管理システムが連携して機能し、電力供給に影響しないようにします。

このような気候のなか、100メートルに相当する細かい砂の上り坂を繰り返し走行しましたが、『レンジローバー・エレクトリック』は内燃機関(ICE)と同等のパフォーマンスを発揮することが、当社のテストによって証明されました。また、場合によっては、新機能の導入により、それらを上回ることさえあります」

5回も行われる大規模ヒルクライム
レンジローバーでは、「バランスの取れた重量配分と高度なサスペンションシステムによって、砂地においてもコントロールと安定性を容易に維持し、究極の安定性とともに走行することができます。妥協のないトラクションシステムは、どんな砂丘であっても、瞬時にトルクを発生させ、すばやい加速、応答性、洗練された走行を可能にします」と、自信を覗かせている。

レンジローバー・エレクトリックの新しいインテリジェント・トルクマネジメントシステムは、ホイールのスリップ管理タスクを各電動駆動制御ユニットに直接分配し、各ホイールのトルク反応時間を約100ミリ秒からわずか1ミリ秒に短縮、その結果、細かい砂の上を走行する際のトラクションコントロールが向上したという。

シャルジャのアル・バダイヤー砂漠の中心には、有名スポットである「ビッグ・レッド」が、砂丘のなかにそびえ立っている。高さ300フィートの自然の砂丘で行われるドバイ最大規模の砂漠のヒルクライムは、すべての「レンジローバー」車両に課されるものであり、次のテスト段階に進む前に、パフォーマンスを落とさず5回登り切ることがその条件だそうだが、レンジローバー・エレクトリックは見事にこの挑戦を成功させたという。

レンジローバー・エレクトリックは2025年の予約受付開始に向けて準備を続けている。

【問い合わせ】ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568(9:00-18:00、土日祝日を除く)

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