新型「スバル・フォレスター」、二輪との衝突回避テストでは最高得点を獲得し、英国におけるスバルの全モデルでユーロNCAPの5つ星評価を維持
スバルの欧州現地法人である「スバル ヨーロッパ」は、2025年初春に英国で発売予定の新型「フォレスター」が、2024年「欧州新車アセスメントプログラム (Euro NCAP)」において、総合評価で最高ランクの5つ星を獲得したと発表した。
フォレスターは、「成人乗員」「小児乗員」「交通弱者」「安全支援」の4つの主要評価項目すべてにおいて、基準値を上回るスコアを記録。これにより、2024年9月にコンパクトクロスオーバーSUV「クロストレック」が5つ星を獲得したのに続き、英国におけるスバルの全モデルがユーロNCAPの5つ星を獲得したことになる。
脆弱な道路利用者評価エリアでは、新型フォレスターが「AEBサイクリスト」と「レーンサポートモーターサイクリスト」で最高点を獲得。同システムは、すべてのテストシナリオにおいて、サイクリストとモーターサイクリストの検知とそれに対する反応が良好であった。「成人乗員アセスメントテスト」では、新型フォレスターが「サイドバリアテスト」と、より厳しい「サイドポール衝突試験」で最高点を獲得した。
フォレスターには、衝突時に救急隊に通報する先進の「eコールシステム」や、衝突後の二次衝撃を防ぐシステムが搭載されている。さらに、水没時に乗員が脱出できるよう、ドアと窓が開閉可能であることを実証した。
「子ども乗員アセスメント」では、新型フォレスターが「CRS装着チェック」で最高点を獲得。同システムは、後向きチャイルドシートを使用すると、助手席エアバッグが自動的に無効化されるほか、間接的な「子供存在検知システム (リアシートリマインダー)」も装備しており、車内に子どもや乳幼児が置き去りにされたことを検知すると警告を発する。
「セーフティアシスト評価試験」では、新型フォレスターがレーンサポート部門で最高得点を獲得した。「レーンサポート (レーンキープアシスト)」は、車両が車線から逸脱しそうな場合に進路を穏やかに修正するシステムで、より危機的な状況(エマージェンシーレーンキーピング)にも介入する。
さらに新型フォレスターには、ドライバーの注意散漫や疲労の度合いを検知し、必要に応じて警告を発する「ドライバー・ステータス・モニタリング・システム」も装備されている。
新型フォレスターは、2025年初春に英国市場に導入される予定だ。6代目となるフォレスターのエクステリアは、先代モデルから大幅に変更され、よりワイドでシャープな印象のフロントデザイン、大胆な形状のグリル、力強いサイドプロファイルを採用し、オフロードでの逞しさを強調している。
また、スバルのアイサイトアシストテクノロジーとドライバーモニタリングシステムに新たな機能を追加。また、緊急時にドライバーが車両を制御できなくなった場合に、必要かつ安全な方法で車両を完全に停止させることができる「エマージェンシー・ドライビング・ストップ・システム」も搭載する。
新型フォレスターの詳細、英国仕様、価格については、発売間近に発表される予定だ。