シリーズ第二弾(右下に「#2」の表記あり)としてリリースされた、’27ツーリングのキット。ルートビア・メタリックで仕上げられたバテラの愛車の写真を使用する#1と違い、実車の存在しないこちらには完成見本の写真が使用されている。レベルの"リル" ジョン・バテラ・シリーズの価値は、1970年代がすすむにつれ薄れていったホットロッドへの興味を市場へ問い直した点にあったといえる。新しいキット、新しいパーツ、新しい魅力があれば、かつてそこにあった趣味は再燃する――現在の状況にもつながる力強い提言だ。
撮影:羽田 洋、秦 正史(ご提供いただいた画像は除く)