この下にはデフの組み立てが入る。ドライブシャフト(アクスル)は接着しないよう書かれており、回転する仕組みだ。デフハウジングが後方に長いのは、クイックチェンジが組み込まれているためである。ホイール側ではなくデフ側にブレーキが付く、所謂インボード・ブレーキであるのも、ジャガーのユニットを利用している証だ。このブレーキは箱にはケルシー・ヘイズのものと書かれているが、資料によっては実車(バテラのチューダー)ではジャガー純正のものが使用されたともあり、実際のところは少々不明。
撮影:羽田 洋、秦 正史(ご提供いただいた画像は除く)