キットが搭載しているのはクライスラーのヘミだが、その再現はさらなる凝りようを見せている。シリンダーヘッド下側(写真左)には半球形の燃焼室とそこに配されたバルブがモールドされているが、それだけでなくこのパーツ上側(中央)には、ロッカーアーム/ロッカーシャフト一式(右)のパーツを組み込むようになっているのだ! 半球形燃焼室(ヘミ)の利点には吸気/排気のバルブを同一線上に配置しなくてよいこと(ゆえにバルブ径を大きく採れる)があり、そのためヘッド内に2本のロッカーシャフトが並ぶ複雑さがヘミの特徴なのである。
撮影:羽田 洋、秦 正史(ご提供いただいた画像は除く)