前述の通り元はドアが開閉可能であったため、サイドトリムが前後で別パーツとなっている。この格子状のトリムパターンは1954年型のもので、1953年型のデザインとは異なる。キットが本来1954年型であったために生じた一種のエラーか……とも思われたが、このセダンは元々ひと足先に出た’53パネルデリバリーのキットがベースとなっており、そういう訳ではなかった。パネルデリバリーのキットが元々、1954年型シボレー210の内装トリムを移植したカスタム、という設定だったのだろう。
写真:羽田 洋、畔蒜幸雄、秦 正史