まずはしっかりとバキュームを掛け、掃除機で吸い取れない動物の毛などは一本一本ピンセットで抜いていく。そうしてきれいにしたところで丸洗い。シートはレザーとファブリック、それぞれの素材に合わせたケミカルを使用して洗浄作業を行なう。シートレールなど汚れが取りにくい部分にはスチームを使用する。スピーカーグリルやエアコン吹き出し口などはブラシや綿棒も使って徹底的にクリーニングを実施。すべての汚れを取りきると、レザー部はさらさらと、まさにすっぴんの状態となる。その後、防汚・防傷効果の高いコーティング剤を塗り込むことで、しっとりとした質感の仕上がりとなる。洗浄工程がすべて終了した後、最後にオゾン脱臭を行なうことで車室内環境を快適な空間に整える。
リポート&フォト=石井成人 ル・ボラン2025年1月号より転載