ポルシェが、地域社会へのエンパワーメント活動を行う「Liter of Light」と提携。インド農村部の家庭に信頼性の高い光源を提供
ポルシェは、非営利団体「Liter of Light (リッター・オブ・ライト)」と提携し、今回の祝祭「ディーワーリー」でインドの農村の家々を文字通り明るく照らした。ムンバイの失業中の女性たちによって手作りされた1,963個のソーラーランプは、住民に寄贈される前に、ムンバイの有名な「インド門 (ゲートウェイ・オブ・インディア)」に壮大な光のインスタレーションとして並べられた。
イベント後、ランプは丁寧に梱包され、インド西部のマハーラーシュトラ州とグジャラート州の村に運ばれ、「ボンベイ・ジュウービーチ・ロータリークラブ」をはじめとする地域団体の支援を受けて寄贈された。信頼できる電気がなく、石炭や灯油を燃やすなど危険な照明方法を余儀なくされている家庭で使用される予定だという。
「私たちは、このような壮大なディスプレイを作ることができたと同時に、このプロジェクトに関わる人々の生活向上に貢献できたことに感激しています」と、リッター・オブ・ライトの創設者兼エグゼクティブ・ディレクターのイラク・ディアス氏は語る。
【写真17枚】インドの暦で最も重要な祝祭のひとつ「ディーワーリー」
光の祭り
ディーワーリーは年に一度行われるヒンドゥー教の光の祭典であり、インドの暦で最も重要な祝祭のひとつである。闇に対する光の勝利、無知に対する知識の勝利を象徴するものだ。このため、ムンバイの有名な観光地でプロジェクトを祝うにふさわしい機会となった。寄贈された照明の数1,963個は、ポルシェ911の誕生年にちなんだもので、太陽電池ランプの最大展示数としてギネス世界記録に認定された。
ひとつひとつが手作業で作られ、新型電気自動車「ポルシェ・マカン」のプロヴァンスカラーに似た色で塗装されたランプ。これらは、有名なインド門の影にポルシェの紋章の形に並べられ、高さ26mの建造物には一般市民が集まり、その光景を見学し、日が暮れ始めるとランプを並べるボランティアの手伝いもしてくれたのだという。
ポルシェ・インディアのブランドディレクターであるマノリト・ヴジチッチ氏は「ポルシェ・インディアは、リッター・オブ・ライトとパートナーシップを組み、このディワリに真に意義深いインパクトを与えることができることを光栄に思っています」と語った。
夢を照らす
リッター・オブ・ライトは、特に女性に雇用機会を提供することを目的としており、今回はセラミック製でシンプルなソーラーセットアップによって電力を供給するライトの製造に携わった。
ポルシェ中東・アフリカFZEのマンフレッド・ブラウンルCEOは”素晴らしいプロジェクト”と評する同団体とポルシェ・インディアの同僚に感謝の意を表した。「インド門における壮大なディスプレイは、世界中で見られる素晴らしい映像を作り出しました。この壮大なディスプレイの取り組みがもたらす本当の永続的な影響は、私たちが有意義な方法で人々の生活を向上させたということです」
リッター・オブ・ライトについて
ユネスコの「国際光の日」のグローバル・アンバサダーである「Liter of Light (リッター・オブ・ライト)」は、地域社会に技術を教え、雇用を創出している。
気候変動対策のための「ネット・ゼロ・イニシアチブ」を通じて、技術的知識を超地域生産とグリーン・スキルと統合することで、地域社会のエンパワーメントのためのユニークなモデルを提供し、家族や地元の協同組合、ボランティア、パートナーと協力し、簡単に手に入る材料を使って、シンプルなソーラー読書灯、携帯充電システム、街灯を建設している。
リッター・オブ・ライトのプログラムは、最も気候変動に脆弱なコミュニティからの声を増幅する。誰もが自分の役割を果たせるよう呼びかける対話型のキャンペーンを通じて、この社会的企業は新たな声を聞く場を創出している。リッター・オブ・ライトは2013年以来、30か国以上で年間100万人の生活を照らし、650以上の女性協同組合と数千人のボランティアと協力している。