時代を反映した工具とテクニックを駆使し、10か月かけて一から手作業で製作された「スピードシックス」のコンティニュエーション
ベントレー モーターズは、ベントレー 4½Lスーパーチャージド「ブロワー」コンティニュエーションモデル12台の完成に続き、「ベントレー・スピードシックス コンティニュエーション」シリーズを発表する。各車両の製作には、開始から終了まで合計10か月を要したという。
コンティニュエーション・シリーズのスピードシックスは、2台のオリジナル・スピードシックス(自社製スピード・シックスGU409と、1930年の『ル・マン24時間』レースでサミー・デイヴィスとクライヴ・ダンフィーがドライブしたワークス・スピード・シックス『オールド・ナンバー3』)を雛形としている。オールド・ナンバー3はオーナーから惜しむことなく貸し出され、マリナー・チームに寸法、素材、コンポーネントに関する貴重なデータを提供した。
スピードシックスは、ベントレー 6½Lのスポーツバージョンとして1928年に発表された。ツインSUキャブレター、高圧縮比、高性能カムシャフトなど、パワーアップのための改良が施された。英『モーニング・ポスト』紙に掲載された当時のロードテストでは「このクルマは今世紀で最も注目に値するエンジニアリングの成果であり、スピード、静寂性、柔軟性のバランスがユニークな方法で維持されている」と論じられている。
【写真11枚】コンチネンタルGTCは「ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド」搭載
スピードシックスは、1928年から1930年にかけて182台が製造された。1929年と1930年のル・マン24時間レースでの2度の優勝により、スピードシックスはベントレーのレース史において傑出した地位を確立した。ベントレー モーターズはまた、「コンチネンタルGT」ファミリーの21年の伝統を受け継ぎ、スーパーカーのパフォーマンス、ハンドクラフトの贅沢さ、日常での使いやすさの究極の融合を再定義した4代目コンチネンタルGTC スピードをジェットストリームで発表できることを誇りに思う、とコメントしている。
新型「コンチネンタルGTC スピード」のために、まったく新しいウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインが開発された。この新しいパワートレインは、最高出力600PS(584bhp)を発生する新しい4.0L V8エンジンと、最高出力190PS(187bhp)の電気モーターを組み合わせたもの。コンチネンタルGTC スピードのパフォーマンスは、オープンエアのグランドツアラーとしては息をのむほどだ。
コンバーチブルにはベントレーの7ボウファブリックルーフシステムが採用され、7色のエクステリアカラー(ツイードカラーを含む)が用意されている。まったく新しい400V電気アーキテクチャーにより、今日の高級自動車ブランドが提供するパワートレイン技術の中で最も先進的なスイートが実現され、CO2排出量は29g/km、電気航続距離はWLTPドライブサイクルで80km。