著名アーティストによる1:1スケールの「ポルシェ934」がオークションに。同時代の「911ターボ」の3倍以上の高値で競り落とされた
世界的に有名なオークションプラットフォーム「コレクティング・カーズ (Collecting Cars)」において、アーティストのベネディクト・ラドクリフが制作した1:1スケールの「ポルシェ934」のワイヤーフレーム作品が、201,000ポンド(約3863万円)という素晴らしい価格で落札された。この最終落札価格は、象徴的な930シリーズの「911ターボ」の3倍以上であり、この特別なアートワークの世界的な魅力を物語っている。
国際的な入札者を獲得したこの1:1ワイヤーフレームモデルは、コレクティング・カーズのプラットフォームでの7日間のオークションで6,000以上のビューを集め、その間に218件の入札があったという。アジアのコレクターに落札された落札価格201,000ポンドは、同じ時代の使用可能な911ターボ**の3倍以上、あるいはコレクティング・カーズのオークションサイトで最近落札された走行距離の少ない例(2024年2月で180,500ポンド。約3470万円)と同額となった。
【写真9枚】「ミラノ・デザインウィーク」を含む世界各地、ポルシェ・チャイナでも展示された
「イェーガーマイスターのカラーリングが施されたポルシェ934は、同タイプのレーシングカーの中でも最も象徴的な1台であり、その彫刻を想起させる今回の売却は、歴史に残る1台となるでしょう。これは、コレクティング・カーズで入手可能なオートモビリアの幅の広さ、そしてプラットフォーム上のコミュニティと入札者のパワーを証明するものです。この彫刻をアジアのクライアントと一緒にその場で見るのが待ちきれません。素晴らしい話題の作品になることでしょう」と、コレクティング・カーズの創設者エドワード・ラヴェットCEOは語った。
伝説のレーシングカー、ポルシェ934へのオマージュとして、手作業でワイヤーフレームに収められたこの作品は、そのデザインのエッセンスを細部に至るまで見事に表現している。2022年の「ミラノ・デザインウィーク」で初めて公開されたこの作品は、モンテ・ナポレオーネ通りにある名門ラルスミアーニの店舗で展示された。その後、北京と上海にも巡回し、ポルシェ・チャイナとのコラボレーションで展示され、国際的な評価をさらに確固たるものにしている。