
そのとき、精悍。ではない角テール
トミーテックが手掛ける1/64スケール・ミニカー、トミカリミテッド ヴィンテージNEOの、8月の新製品情報が届いたので、気になるアイテムをピックアップしてお伝えしよう。R31型の日産スカイライン、いわゆる7thスカイラインに4気筒車が加わるのである。
【画像24枚】そういえば当時結構見かけたな…の1800パサージュを細かく確認!
R31型系は1985年に登場したモデルで、スカイラインの七代目となる。デビュー当初は4ドアのみとされたこと(セダンとハードトップ)、長年搭載されてきた6気筒エンジンのL型がついに世代交代でRB型に変更されたこと、四輪操舵技術のHICASが採用されたことなどで話題を呼んだ。一方で四気筒モデルは、先代(後期)同様にCA18型エンジンを搭載してラインナップされたが、二世代に及んで使用された「TI」の名は外されていた。
GT系の丸型テールに対しこちらは角型テールとなるのが1.8Lモデル最大の外観上の特徴だが、その他はGT系とほぼ変わりないルックス、ハイソカー的な豪華さを採り入れた内装などで、落ち着いたファミリーカーとして人気を呼び、シリーズの販売における中心的存在になったという。1987年のマイナーチェンジでは、前年に追加されていた2ドアと揃える形にフロント周りをデザイン変更、テールランプも四角形を横に並べたかたちから、細い長方形を上下に並べたかたちへと変更されている。
トミーテックでは7thスカイラインをすでに2023年にモデル化、以後バリエーションを展開してきているが、それらはいずれもGTパサージュあるいはGTSのツインカム24V。1.8Lモデルの製品化は今回が初となる。写真でお分かりの通り、最大の特徴である角型テールのリアビューが雰囲気たっぷりに再現されているが、それだけではなく、シングルパイプとされたマフラーはGT系の左側から右側へと位置もチェンジ、シャシーに彫られたリアサスペンションのモールドは5リンク式へと変更されている。
ボディカラーは白と赤の2色あるが、白は前期型(1985年式)、赤は後期型(1987年式)となるのもマニアックなポイントだ。この前期/後期の作り分けに前述の1.8Lモデルの特徴となる部分の作り替えを合わせて、まさにトミーテックの真骨頂と言えるだろう。なお、モチーフとなるグレードはどちらも1800パサージュである。価格はいずれも予価3,740円(税込)、2025年8月発売予定。写真は試作品のため実際の製品とは異なる部分もありうる点、ご注意を。