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4モデルが出揃った!「大人のアクティブキャビン」 トヨタ・クラウンエステートが発売開始に!

1955年に誕生して以降、日本経済の発展と共に歴史を重ねてきたクラウン。クロスオーバー、スポーツ、セダンの登場を経て、クラウン群の4つ目のモデルとしてようやくエステートが発売開始となった。ここでは、ひと足早くプロトタイプに試乗した第一報をお届けする。

ワゴンとSUVを融合させた新しいデザイン

名前以外のすべてが刷新されたトヨタ・クラウンは4つのモデル群で構成されることがすでに発表されていた。そして3月13日、クロスオーバー/スポーツ/セダンに次いで最後のモデルとなるエステートが登場し、新世代クラウンのすべてのピースが出揃った。

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エステートのボディサイズは全長4930mm、全幅1880mm、全高1625mm、ホイールベース2850mmで、全長とホイールベースはクロスオーバーと同値、全幅はスポーツと同値である。“エステート”と呼ぶので全高はセダンと同等くらいかと想像していたが、実際にはクラウン群の中でもっとも背が高く、多くの機械式駐車場では入庫が難しいだろう。

「大人のアクティブキャビン」のコンセプトに基づき、しっかりとした操舵感や質感高い乗り心地が得られるようなサスペンション設定を行ない、快適で疲れにくいロングドライブを楽しむことができる。

フロントマスクにはバンパー一体型フロントグリルを導入。グリルをバンパーと一体化し、ボディと同色とすることでスタイリッシュな独自性のある意匠としたほか、上から下にメッシュパターンが変化するデザインで、洗練さを表現。水平基調のデイライトランプを採用したハンマーヘッドフェイスや、バックドア面に配した一文字のリヤコンビネーションランプがワイド感と先進性を強調する。

エステートの核はラゲッジスペースである。クラウン・エステートでは後席使用時で570L、後席を倒すとそれが1470Lまで拡大される。さらに、その際にはリアエンドから前席後ろまでの距離が2mに及び、全面がフルフラットにもなるという仕掛けもある。またラゲッジルームには、引き出し式のデッキチェアやデッキテーブルまでも用意されている(「RS」に標準装備)。車中泊や外出先での使い勝手を考慮した装備の数々は、なんともニホンシャらしい。

広いフルフラットスペースの過ごし方を魅力的にするアイテムを新規採用。ラゲッジ部には引き出し式のデッキチェアやデッキテーブルなど、フルフラットスペースの過ごし方をより魅力的にするアイテムを採用。普段はスマートに車内に収納しつつ、車中泊や外出先での快適性を高め、よりよいくつろぎの空間を提供する。

パワートレインはPHEVとHEVの2種類で、駆動形式はリアをモーターで駆動する4WDのみ。PHEVは満充電で最大89kmの航続距離を確保しているという。荷物を積んで車両重量が増えることを想定し、フロントモーターの出力をクロスオーバー/スポーツよりも約5割アップさせ、ストレスのない動力性能を実現している。

パワートレーンはハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)を設定。
効率向上と性能向上を追求した高効率ハイブリッドシステムを搭載。フロントモーターの出力をクロスオーバー、スポーツ搭載分に対して約5割向上。これにより、多くの荷物を積んでもストレスなく加速でき、余裕のある走りを提供。

こちらはPHEVモデルで、エネルギー密度が高い大容量リチウムイオン電池を搭載。床下に配置することで、車内空間を損なわずにEV走行距離を89km確保し、日常生活の大部分をEV走行でカバーすることが可能となる。

プロトタイプをチョイ乗りした印象は、スポーティというよりも上質な乗り味のワゴンで、それでも後輪操舵のDRSの効果もあってボディサイズの割にはよく曲がる操縦性も備えていた。HEVのほうが出力/トルクともにPHEVを上回る数値ではあるものの、PHEVのEV走行時におけるモーター駆動は力強くスムーズで、両モデルで動力性能の差違は最小限だった。

いまや数少ない貴重な日本製ワゴンの登場は、率直に嬉しい。

1955年に誕生して以降、日本経済の発展と共に歴史を重ねてきたクラウン。そうした歴代クラウンで引き継がれてきた「革新と挑戦」のDNAを受け継ぎながら、2022年には、セダンありきでない、異なる個性を持つ4つのモデルをクラウン群として、世界初公開。エステートの発売開始で、ようやくクラウン群の4モデルが出揃った。そして、今年で誕生から70周年を迎えている。

インテリアはクラウンシリーズ共通の「アイランドアーキテクチャー」を採用。メーターディスプレイを水平に配置し、視線移動を最小限にとどめるデザインとすることで運転操作に集中でき、長距離移動も苦にならないようなドライバー空間を演出。ビンテージ調の「雲柄」をサドルタンとグレイッシュブルーのトリム部分にあしらい、上質でありながらアクセントの効いたデザインを採用。

【SPECIFICATION】トヨタ・クラウンエステートRS
■車両本体価格(税込)=8,100,000円
■全長×全幅×全高=4930×1880×1625mm
■ホイールベース=2850mm
■車両重量=2080kg
■エンジン形式/種類=-/直4DOHC16V
■総排気量=2487cc
■最高出力=177ps(130kW)/6000rpm
■最大トルク =219Nm(22.3kg-m)/3600rpm
■モーター最高出力/前:後=182ps(134kW):54ps(40kW)
■モーター最大トルク =270Nm(27.5kg-m):121Nm(12.3kg-m)
■トランスミッション形式=電気式無段変速機
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前:235/45R21、後:235/45R21
問い合わせ先=トヨタ自動車 ℡0800-700-7700

フォト=宮門秀行 

AUTHOR

1966年東京生まれ。米国の大学を卒業後(株)立風書房に入社、ル・ボラン編集部に配属となる。後に転職してカーグラフィック編集記者、カーグラフィック編集長などを歴任。現在はフリーランスの自動車ジャーナリストとして活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。英国「The Guild of Motoring Writers」会員。

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