ボディーとシャシーの合体が曖昧なのがアメリカンカープラモの特徴のひとつと言えるが、このキットには面白い工夫がしてある。シャシー側・ホイールウェル上部に細長い孔が開き、ここにボディー裏側にモールドされた凸部がはまることで、確実な位置決めがなされるのだ。興味深いことに、実はこれと全く同じ構造を、後年のとあるキットが採り入れている。このキットとはそれだけでなく、フロアと別体のフレーム、アッパー側もパーツ化されたAアームなど、似ているポイントがいくつも存在している。何のキットかお分かりだろうか?
写真:秦 正史(ご提供画像除く)