
メイド・イン・イタリーを貫くふたつのブランド
マセラティは、ミラノデザインウィーク 2025 にて、イタリアの家具ブランド「ジョルジェッティ」との新たなコラボレーションを発表した。”メイド・イン・イタリー”を貫くという両ブランドのパートナーシップにより、タイムレスなエレガンスと最先端技術を兼ね備えたとするインテリアコレクションと、「グレカーレ」のワンオフモデルも公開している。
【画像32枚】イタリアの名門ブランド同士の会話を写真から感じる!
マセラティによれば、「この“オール・イン・イタリー”のパートナーシップは、細部への徹底したこだわり、完璧を追求する姿勢、そして唯一無二の特別な体験を提供する、という共通の価値観のもと、実現しました。両ブランドとも、『美しく、かつ丁寧な仕上がり』というイタリアの理念を体現し、洗練されたライフスタイルを求める顧客 に妥協のない品質を提供し、インスピレーションを与え合うことで、新たな創造的挑戦を生み出しています」とのことである。
ジョルジェッティのクリエイティブディレクター、ジャンカルロ・ボシオ氏は以下のようにコメント。
「ジョルジェッティとマセラティの出会いは、単なるコラボレーションを超えたものであり、二つのイタリアの名門ブランドの対話といえます。
まずマセラティの特有のデザインに魅了されましたが、それをそのままデザインに採用するのではなく、マセラティのラグジュアリーとパフォーマンスに対するアプローチを、私たちのデザインに融合させたのです。その結果、単なるブランドプロジェクトではない、タイムレスなエレガンスと革新を具現化したコレクションが生まれました」
マセラティのヘッド・オブ・デザイン、クラウス・ブッセ氏は以下のように述べた。
「マセラティは、インテリアデザインの世界と絶えず深い関係を築いてきました。私たちの車とジョルジェッティの家具は、 単なる機能性を超えて、感情を呼び起こし、心に残る体験を創り出します。
イタリア語で『特注品』を意味するフォーリセリエは、マセラティの特別なカスタマイズプログラムです。私たちはジョルジェッティと手を組み、唯一無二の『グレカーレ“ジョルジェッティ・エディション”』をつくりました。革新と洗練の象徴であり、マセラティの絶え間ない探求心とジョルジェッティのタイムレスなエレガンスを表しています」
海と空を結ぶ壮大な旅がテーマのインテリアコレクション
「ジョルジェッティ・マセラティ・エディション」のインテリアコレクションは、海と空を結ぶ壮大な旅がテーマとのことで、ネプチューンのトライデントにちなんだ名前が付けられており、神話の世界や力強い自然を表現し、マセラティにインスピレーションを与え続けてきた風と海の深いつながりを称えるものだという。その内容は写真左上から順に次の通り。
「Nereide」(ネレイデ):頑丈なアッシュウッドプラットフォームの上に設置された、知恵と力を象徴するというモジュール式ソファ
「Seidon」(セイドン):車の曲線美から着想を得たデザインで、背もたれと座面の間に巧みなバランスを持たせたというソファ
「Lorelei」(ローレライ):彫刻のようなデザインのアームチェアとソファで、人を包み込む優しい心地が特徴とのこと
「Teti」(テティ):エレガントなデザインと洗練された幾何学模様が目を引くとされるプーフ
「Ligea」(リゲア):車のエアインテークの形状を取り入れ、エネルギッシュで洗練されたデザインを狙ったコーヒーテーブル
「Sibilia」(シビリア):縦の構造を通じて、風が奏でる音を連想させるというコーヒーテーブル
「Ploto」(プロト):キャスター付きで、波のように滑らかに動かすことができるとされるコーヒーテーブル
「Neomeris」(ネオメリス):波に揺さぶられる海の動きを反映したものという
“走るテーラーメイド“としてのグレカーレ
グレカーレ“ジョルジェッティ・エディション”は、「エレガンスとイタリアの伝統であるディテールへの情熱を称え、“走るテーラーメイド”を体現しており、モデナに新しく誕生した『オフィチーネ・フォーリセリエ』で職人技と最新技術を駆使してカスタマイズされた、100%EV『グレカーレ フォルゴレ』のワンオフモデル」とされている。
外観ではまずカスタムメイドのボディカラー“グリーンミング・ダスク”と、それに合わせたグリルインサートが最大の特徴だ。21インチホイールは光沢のあるブラックにグレーのクリアコート仕上げ、ブレーキキャリパーとフォーリセリエのロゴは銅色で統一。
インテリアはジョルジェッティに敬意を表したものとのことで、「“家のような心地よさ” を引き立てるため」、デニム色のレザーを使用。シートには、インテリアコレクションでも使用されているデニム、白、黒、銅の糸を組み合わせたジョルジェッティの特注生地が使われている。デニムのアルカンターラ製ヘッドレストには、マセラティの象徴トライデント・ロゴを初めてウッド素材で施した。
センタートンネルやダッシュボード、ステアリングホイール、ドアパネルにはデニムレザーを用い、ステッチによるデザインを特徴としている。ステンレスとウッドを組み合わせたドアシルは、「Due Icone, Una Visione」(2 つのアイコン、1 つのビジョン)「Eleganza Senza Tempo」(タイムレスなエレガンス)のふたつの文言をレーザー刻印し、イタリアの卓越性を讃えたという。
ジョルジェッティのインテリアコレクションとマセラティ・グレカーレ・フォルゴレのワンオフモデルは、 4月7日、ミラノのジョルジェッティ・スピーガ・ショールームおよびマセラティ・ミラノ・ショールーム で公開され、プライベートプレビューを実施。4月8日より一般公開されている。