
年内最大8台の審査を目指す
マセラティは、クラシックカー公式認定プログラムである「マセラティ・クラシケ」を、日本のオーナー向けに展開することを発表した。これは本国イタリア以外で初の取り組みであり、日本での認定プロセスの向上を目指すものだとしている。
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マセラティ・クラシケは、クラシック・マセラティ車両を保存、修復し、正統性を認証するためのヘリテージプログラムとして、2021年に本国イタリアで開始された。このプログラムでは、歴史的なモデルの正統性を審査・検証し、認定証を発行することに加えて、スペアパーツの再生産や、車両レストア・サポート等のサービスを展開している。
最初に認定証が発行されたのは1969年製「ミストラル3700」で、2022年以降日本を含め世界各国から申請のあった80台以上の車両に対して“厳正なる”審査を行い、その正統性を証明する認定証を発行してきた。
今回日本で開始されるのは、「マセラティ・クラシケ」における認定証発行のプログラム。イタリアから認定担当者が来日することで、これまで必須だったイタリアへの車両輸送が不要になり、日本国内での検査・認定が可能となった。これにより、日本のオーナーによる負担も大幅に軽減されるという。対象車両は1980年までに生産されたモデルを中心に、発売から20年以上経過した車両、特別生産モデルを含み、年内最大8台を対象に審査の実施を予定している。
またプログラムの一環として、マセラティの歴史的アーカイブに基づくオーナー向けの資料提供サービスも開始。生産証明書や技術データ資料を、オーナーの申請に基づいて提供するという。審査希望のオーナーは2025年6月1日から6月30日の期間中に、マセラティジャパンの公式ウェブサイトにて申し込みが可能となる。
マセラティジャパン代表取締役の木村隆之氏は次のように語った。
「マセラティ・クラシケの日本での展開は、長年マセラティを愛し、大切に保有されてきた日本のオーナー様への敬意と感謝の表れです。クラシカルなマセラティ車両は単なる移動手段ではなく、タイムレスな芸術作品であり、時代を超える情熱の結晶です。このプログラムを通じて、これらの貴重な車両の正統性と価値を正式に認証し、未来の世代へと受け継いでいくことは、私たちの大きな喜びであり、責任でもあります。
今後も日本のマセラティオーナー様とより深い絆を築き、マセラティの豊かな歴史と文化を共有していくことを約束いたします。マセラティ・クラシケの日本での展開にどうぞご期待ください。」