
上海モーターショー19台を展示
電気自動車への移行をけん引し続けている中国市場。アウディは2025年の上海モーターショーで、ガソリン車で築いた確かな実績を持ちながら、電動化の最前線を行く新しい製品を国内外に発表する。アウディのCEO、ゲルノット・デルナーは「昨年、私たちは第一汽車や上海汽車との合弁会社とともに、中国市場での将来の成功に向けて大きな一歩を踏み出しました。この重要な市場が成長する中で、中国向けに特別に作られたモデルの価値はさらに高まっています。2025年の上海モーターショーでは、アウディが中国で成功していることを示します」と述べている。
昨年、中国専用ブランドである「AUDI」は初のコンセプトカーを発表したが、上海モーターショーでは初の市販モデル「AUDI E5 Sportback」を披露する。この名称は、新ブランドのモデルが新しさを持ちながらも、アウディのDNAによって形作られていることを示している。
つまり、新ブランド初の市販モデル「AUDI E5 Sportback」は「the best of both worlds(両方の世界の最良を)」という考え方に基づいて企画されたもので、Eは完全な電気駆動を、数字の5はミッドサイズセグメントを表す。そして、スポーツバックはアウディを象徴するクーペデザインを意味するのだ。ブランドと車両は新世代の中国人顧客向けに最適化され、「AUDI E5 Sportback」の市場導入は2025年の晩夏に始まる予定。
さらにアウディは、2025年上海モーターショーでAudi A6L e-tron、Audi A5L、Audi A5L Sportback、Audi Q5Lも発表する。A6L e-tronは長春に新設されるアウディ一汽NEV新会社の生産拠点で生産される予定。工場の建設は2024年末に完了し、同年12月から生産が開始された。
ふたつのブランド、ひとつのビジョン。アウディと地元パートナーの共同ブース
毎年開催される世界で最も重要なモーターショーである上海モーターショーで、今年のアウディは第一汽車と上海汽車と共に合計19台のモデルを展示する。今回は初めて、従来の四つのリングのアウディと、四つの大文字で表記される新しいAUDIブランドを同じブースで見ることができる。
アウディのブースでは、電動化、パフォーマンス、クワトロ、デザイン、テクノロジーをテーマに、来場者一人ひとりに合わせた没入型の体験を提供し、その魅力をソーシャルメディアで発信してもらう仕掛けになっている。このブースでは、航続距離や充電速度、ドライバーアシスタンスシステム、エアロダイナミクス、アウディならではの先進的な照明デザインなど、アウディの技術力を直接体験できる。
さらにアウディは、中国市場向けに開発した次世代インテリジェントコックピットも紹介する。新しいエレクトロニクスアーキテクチャにより、ユーザーインターフェースやコネクティビティを含め、中国市場に最適化したデジタル体験を実現できるようになった。
「上海モーターショー」
・2025年4月23日から5月2日まで
・アウディプレスカンファレンス/4月23日(9:40、上海時間)
・アウディブース/ホール:5.1H、ブース:5A03