アダプティブエアサスや四輪操舵を採用
アウディは、プレミアムフルサイズクラスにおける“ビジネスセダン”「Audi A6(アウディA6)」を発表した。

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新型A6のスタイリングは従来のそれを継承しており、滑らかなカーブの6ライトウィンドウのキャビンを特徴とした、エレガンスとスポーティさの融合を狙った4ドアセダンである。ヘッドライトはスリムに、シングルフレームグリルはより大きく、サイドエアインテークは縦長の形状となった。これは形状と機能の両面で最適化されたもので、より優れた空気の流れを実現するという。
リアエンドでは左右のテールライトと縦長のブレーキライトを細長いライトストリップが一体に繋げている。トランクフードのカーブとその手前のくぼみは、大型のディフューザーとの組み合わせで空力的に理想的なバランスを実現しているとのこと。こうしたデザインのおかげで、空気抵抗係数は実に0.23という、アウディ史上最高の数値を誇る。
部分的な電動走行が可能
ドライブトレーンはMHEV plusマイルドハイブリッドを採用、エンジンは出力150kW(204PS)の2.0 TDI 4気筒と、出力270kW(367PS)の3.0 TFSI 6気筒を設定。市街地での低速走行時や渋滞時などでは電力で走行する。さらにMHEV plusは、発進や追い越しの際に最大230Nmの追加トルクと最大18kW(24PS)の電力をもたらし、減速時には最大25kWの回生エネルギーが得られる。
足周りにはアダプティブ・エアサスペンションがオプションで用意され、車高やショック吸収の調整に加えて、空力面でもさらなる利点をもたらすという。ノーマルサスペンションと比較して通常モードでは車高を20mm低く設定、ダイナミックモードではさらに10mm低くなり、スポーティなドライビングフィールが得られるとのこと。空気抵抗抑制のため、バランスモードや効率モードでも高速走行時にはこの低い車高になる。

またオールホイールステアリングもオプション設定されており、俊敏なハンドリングと正確な操作性を実現するという。低速時には後輪が前輪と逆方向に最大5度まで切れることで市街地や狭いカーブでの取り回し性を向上、中速から高速域では後輪が前輪と同じ方向に切れより正確なハンドリングになるとされている。
車内の遮音性能についても配慮されており、アウディでは従来モデルと比べて最大30%向上と説明している。ウィンドウやドア、テールゲートのシールを改善することによって、車内の音響環境向上や風切り音の大幅低減を達成したとのこと。さらに、19インチ以上のすべてのタイヤには「ノイズアブソーバー(吸音材)」を装備、エンジンおよびトランスミッションマウントのブッシュは新開発され、より滑らかで静かな走行を可能にしているという。
新型A6の販売は2025年4月中旬より受注を開始しており、納車は同夏より開始される予定。

※当記事の内容はいずれもドイツで販売予定のもので、日本仕様とは異なる場合あり。