初期のコメットはリアにテールフィンを生やしており、1950年代の雰囲気を色濃く残すものだったが、1964年型で大幅にスキンチェンジされ、より直線的なデザインに生まれ変わった。1965年型ではリアエンドをなだらかな形にリデザインしテールフィン的な雰囲気を一掃、フロントにはスタックド・ヘッドライト(タテ目)を採用した。翌年からコメットはフォード・フェアレーンの兄弟車となりインターミディエイトへと昇格したので、この1965年型はコンパクトとしてのコメット最後のモデルとなる。
写真:羽田 洋、秦 正史