キットのボディーはこの通りほぼただの四角い箱だが、スカットル部やインナーフェンダー、バッテリーなどが一体で成型されているのは、パーツの簡略化だけでなくボディーに剛性を持たせる意味もあるのかもしれない。ところでバハ・ブロンコとは、キットの説明書や箱側面でも解説されている通り、カービルダーのビル・ストロップによるチューンド・バージョンで、1971、1972年のバハ1000に彼がパーネリ・ジョーンズとともに出場し優勝を飾ったことにちなむもの。当時フォードのディーラーを通じてこれを購入することができたという。
写真:羽田 洋、秦 正史