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現存9台、幻の「クライスラー・タービンカー」も展示! 創立100周年記念イベントで探るブランドの革新性

歴史を物語る車両が集合

長らく米国ビッグスリーのひとつであったクライスラー。現在はステランティス・グループに属する同ブランドは、今年2025年で創立100周年を迎える。そこで同7月30日から8月2日、ミシガン州ヒッコリーコーナーズにあるギルモア自動車博物館にて100周年記念イベントが開催された。

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クライスラーとギルモア自動車博物館がコラボ

同館はミシガン州南西部の90エーカーの敷地内に位置する北米最大の自動車博物館であり、展示台数は400台以上、イベントも多く開催され、まさに歴史が息づく場所として知られている。クライスラーの“革新の世紀と象徴的なデザインを称えるため”、同ブランドとギルモア博物館がガッチリ手を組むこととなった。

この関係のもと、2025年7月30日から8月2日まで、同館キャンパスは、歴史的な車両や限定展示、ヴィンテージカーの試乗、そして家族全員で楽しめる懐かしいアクティビティでいっぱいの、クライスラーの歴史を生き生きと描いたタイムラインへと変貌した。まさにこのイベントは、自動車産業を形作ったレガシーを実際に見て、体験する機会と言えるだろう。

1924年型クライスラー・シックス

イベントのハイライトは以下の通り。
●7月30日……水曜日の夜のクルーズインとクライスラー・キックオフパーティー
●7月31日~8月1日 午前10時~午後2時……ヴィンテージ・ライド/クライスラーの歩み
1932年型デソート、1938年型クライスラー・ロイヤル、そしてウッドパネルが印象的な1981年製クライスラー・ルバロン・タウン&カントリーといった名車に試乗できる、まさにタイムトラベル体験。
●8月2日……レブ・バーンズ・スペクタキュラー – クライスラー・スポットライト
クライスラーが主役を務める、博物館最大のカーショー。展示には、現存わずか9台のうちの1台である1963年製クライスラー・タービンカーも含まれる。その他の展示は、1924年型クライスラー・シックス、1934年型クライスラー・エアフロー、1948年型クライスラー・タウン&カントリー、1955年型クライスラーC-300など。

1986年型クライスラー・ルバロン・タウン&カントリー

「これは単なるカーショーではありません。クライスラーの100年にわたる歴史への、まさに全力で捧げるトリビュートなのです」と、ギルモア自動車博物館のエグゼクティブディレクター、ニック・ラカッセ氏は述べている。「初期のエンジニアリングにおける画期的な進歩から、タービンカーのような未来的なコンセプトまで、このイベントはクライスラーを象徴する革新の精神を捉えています」

100周年を迎えた先のクライスラーは?

クライスラーは創業100周年を迎えこの節目を祝う一方、2026年には刷新されたクライスラー・パシフィカ、その直後に新しいクロスオーバー、そしてハルシオン・コンセプトからインスパイアされたという第3のモデルを、続々とリリースする予定だ。

史上最多の受賞歴を誇るミニバンであるパシフィカは、40年以上前に自らが創設したと言えるセグメントを、今もリードし続けている。このクラス初の電動ミニバンであるパシフィカ・プラグインハイブリッドもラインナップ、オプションで四輪駆動も備えるパシフィカは、現代のファミリーカーと言えるだろう。2025年には、手頃な価格のクライスラー・ボイジャーの復活もあるという。

クライスラー・サンダーボルト(1941年)とクライスラー・スペシャル(1953年)

※イベント風景の写真は、いずれも2025年6月4日にミシガン州ベル・アイルで行われた、100周年記念週間キックオフ・イベントでの模様

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LE VOLANT web編集部

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