
伝説の冒険スピリットを継ぐ者へ
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2025年9月4日、ランドローバーブランドの中核をなす本格オフローダー「ディフェンダー」の特別仕様車「DEFENDER TROPHY EDITION CURATED FOR JAPAN(ディフェンダー・トロフィー・エディション・キュレーテッド・フォー・ジャパン)」の受注を開始した。このモデルは、世界限定100台という希少な存在であり、同日より全国のディフェンダー正規販売店を通じて購入申し込みを受け付けている。
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「DEFENDER TROPHY」の開催を記念した特別仕様車
この特別な1台は、2025年6月に開催が発表された新たなグローバル・アドベンチャー・コンペティション「DEFENDER TROPHY」を記念して企画されたものである。「DEFENDER TROPHY」は、かつてランドローバーが主催し、伝説として語り継がれるオフロードチャレンジ「TROPHY」や「CHALLENGE」からインスピレーションを得て生まれた。常識では不可能と思われるような困難に果敢に立ち向かい、地球規模での自然保護に対する深い情熱を持つ者だけが参加を許される、壮大な目的を掲げた冒険の舞台である。
今回日本市場に導入される「DEFENDER TROPHY EDITION CURATED FOR JAPAN」は、このコンペティションの精神を体現するために世界で展開される特別仕様車「DEFENDER TROPHY EDITION」をベースとしながら、日本のユーザーのニーズや環境に合わせて装備を独自に追加した、まさに日本市場のためだけに仕立てられた特別なモデルだ。
そのエクステリアカラーには、冒険の歴史を物語る2色が用意された。ひとつは、過去のチャレンジコンペティションで活躍した車両の象徴的なイエローを現代の感性で再解釈した「ディープサンドグローイエロー」。もうひとつは、DEFENDERの生まれ故郷である英国の穏やかで美しい田園地帯の風景を彷彿とさせる「ケズィックグリーン」である。ディープサンドグローイエローは70台、ケズィックグリーンは30台の限定生産となる。
インテリアは、エクステリアの屈強なイメージと調和する「エボニーウィンザーレザーシート」を採用したエボニーインテリアで統一され、力強く洗練された空間を演出している。
このモデルが特別である証は、内外装の随所に散りばめられている。「TROPHY EDITION」専用のデザインとして、ボンネットとサイドウィンドウには専用デカールが配され、エクステリアにはその名を刻んだ特別なバッジが輝く。車内に乗り込めば、レザーエッチングが施されたクロスカービームエンドキャップバッジや、イルミネーション機能を備えたメタルトレッドプレートがオーナーを迎える。これらのひとつひとつが、この車が特別な血統を受け継いでいることを静かに、しかし明確に主張している。
日本市場に向けて特別な装備を追加
ベースモデルとなったのは、3.0L直列6気筒INGENIUMターボチャージドディーゼルエンジン(MHEV)を搭載する「DEFENDER 110 X-DYNAMIC SE D350」。最高出力257kW(350ps)、最大トルク700Nmという圧倒的なパワーとトルクを発生し、あらゆる路面状況で力強い走りを提供する。
加えて、この特別仕様車には、真の冒険家のために選び抜かれた数々の専用アクセサリーが装備されている。重量物の積載を可能にする「エクスペディションルーフラック」、渡河性能を高める「レイズドエアインテーク」、ルーフへのアクセスを容易にする「ブラックディプロイアブルルーフラダー」、そして「ブラック エクステリアサイドマウントギアキャリア」など、その出で立ちはまさしく冒険のための究極のツールである。ブラックで統一されたコントラストボンネットや20インチアロイホイール、ホイールアーチプロテクション、ブレーキキャリパーが、その精悍さを一層引き立てている。
さらに「CURATED FOR JAPAN」の名が示す通り、日本のドライバーのために数多くの装備が追加設定されているのも大きな特徴である。開放感あふれる「スライディングパノラミックルーフ」や、後方視界をデジタル表示で確保する「ClearSight インテリアリアビューミラー」、運転に必要な情報をフロントガラスに投影する「ヘッドアップディスプレイ」など、安全性と快適性を高める先進機能が惜しみなく投入された。
また、「3ゾーンクライメートコントロール」やPM2.5フィルター付きの「空気清浄システムプラス」、Wi-Fi接続(データプラン付)といった装備は、過酷な環境下でも同乗者に快適な移動空間を提供する。これらの日本独自装備は、このディフェンダーが非日常の冒険だけでなく、日常のドライブにおいても最高のパートナーであることを物語っている。
偉大なる冒険の精神を受け継ぎ、あらゆる地形を走破する究極の性能と、冒険に不可欠な装備を一身にまとった「DEFENDER TROPHY EDITION CURATED FOR JAPAN」。そのメーカー希望小売価格は、両カラーともに13,000,000円(税込)となっている。
コンペティションへのエントリーも受付中
ちなみにこの特別仕様車に合わせて開催される「DEFENDER TROPHY」は現在エントリーを受付中だ。コンペティションへのエントリーフォーム登録は、2025年9月16日23時59分までとなっている。応募資格は、参加国に居住している23歳以上で、50m以上泳げること、日本国内で有効な運転免許証を保有し海外での運転が可能であること、そして英語でのコミュニケーション能力を持つこと。そして何よりも、あらゆる困難に屈しない「不屈の精神」が求められる。書類選考を経て、2025年11月には山梨県で国内予選会が開催され、世界に挑む日本代表が決定される予定である。
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