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【速報】新型アルファ・ロメオ「トナーレ」発表! 33ストラダーレに着想を得た新デザインと、より洗練された走りでスポーティネスを深化

アルファ・ロメオ「トナーレ」が大幅改良、イタリア・ピサで発表

2025年10月14日、ステランティスはイタリア・ピサにおいて、アルファ・ロメオブランドのCセグメントSUV「トナーレ」の大幅改良モデルを発表した。ブランド初のコンパクトSUVとして2022年に登場以来、世界的な評価を獲得してきたトナーレが、そのスポーティなキャラクターとデザインの魅力をさらに高めるための的を絞った改良を受け、新たな章の幕開けを告げる。

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よりアイコニックに進化したエクステリアデザイン

新型トナーレのエクステリアは、アルファ・ロメオの伝統を引き継ぎながら、成功の要因となったスタイリング要素を再解釈することで、その魅力を一層際立たせている。まずフロントマスクでは、歴史的な名車「33ストラダーレ」や「GT2000」からインスピレーションを得た、新しい立体的なコンケーブ(凹面)バッジが採用された。伝説的な「トリローブ(三つ葉)」デザインも再解釈され、水平方向の広がりを強調し、地面にしっかりと根差した印象を与える。ロアエアインテークは「アルファ・ロメオ・ジュニア」とのファミリー感を高め、サイドの開口部は「ジュリアGTA」や「GTAm」といった象徴的なモデルのレーシング言語を取り入れて再構成されている。

プロポーションのバランスも改善され、さらなる力強さとダイナミズムを獲得。サイドビューでは、伝統に忠実なデザインの新しい19インチ「Stile」ホイールと、従来よりも軽量でテクニカルかつモダンなデザインの20インチ「Fori」ホイールが目を引く。さらに、ジュニアから始まった戦略に沿った白黒の前後エンブレムや、最上級グレード「ヴェローチェ」とローンチエディション「スポルト・スペチアーレ」に採用されるブラックのリアレタリングが、今回のアップデートを完成させている。

ボディカラーのパレットは、情熱や革新、イタリアン・スピリットを語る感情的な言語として、アルファ・ロメオが常に重要視してきた要素である。新型トナーレでは、新たに「ロッソ・ブレラ」「ヴェルデ・モンツァ」「ジャッロ・オーカー」という3つのメタリックカラーが追加され、既存の5色と合わせて全8色の展開となった。オプションで選択可能なコントラストブラックルーフは、サンルーフとの組み合わせも可能で、クルマのダイナミズムとエレガンスをさらに高めることができる。

機能性と上質感を高めたインテリア

インテリアもまた、上質な素材とディテールによって大きく進化した。「カンネッローニ」と呼ばれる畝織りのシートには、コーディネートされたステッチが施されたレッドレザー、または白黒のツートーンアルカンターラが新たに採用された。後者は、コントラストステッチが施されたアルカンターラ張りのダッシュボードと組み合わされる。

シートの選択に応じて、ダッシュボードやドアパネル、アームレストのステッチも変化する。レザーまたはアルカンターラのインテリアを選択すると、フロントには8ウェイ電動調整機能と4ウェイ電動ランバーサポート、さらにヒーティングとベンチレーション機能を備えたプレミアムシートが装備される。ステアリングホイールとウォッシャーノズルもヒーター付きとなり、あらゆる季節で快適なドライブを約束する。

センターコンソールは再設計され、新たにロータリー式のギアセレクターが採用されたことで、モダンさと機能性が両立された。もちろん、ステアリングコラムに固定された象徴的なアルミ製パドルシフトによるマニュアル操作も可能である。ローンチエディションの「スポルト・スペチアーレ」には、アルファ・ロメオの象徴である蛇(ビショーネ)の皮膚にインスパイアされたデザインの、マルチカラー・グラデーションエフェクトを備えたアンビエントライトがダッシュボードに装備され、室内にさらなるモダンさと個性を与えている。

洗練されたドライビングダイナミクスとパワートレイン

新型トナーレは、完璧にバランスの取れたシャシー、最適な重量配分、スポーティなキャリブレーションが施された前後マクファーソン式独立懸架サスペンション、そしてセグメントで最もダイレクトな13.6:1のステアリングレシオといった、ブランドのDNAを色濃く反映したメカニズムを継承している。これらに加え、快適性とハンドリングの最適なバランスを実現するデュアルステージバルブ(DSV)電子制御サスペンションや、ジュリアやステルヴィオで採用されているブレーキ・バイ・ワイヤシステム、プラグインハイブリッドモデルに搭載されるQ4 AWD全輪駆動システムといった先進技術が、卓越したドライビングプレジャーを提供する。

今回の改良では、ホイール間のトレッドが拡幅され、ロールとアンダーステアの低減に貢献している。エンジンはユーロ6E-bis規格に適合するようアップデートされ、ハイブリッド・コントロール・プロセッサーも改良されたことで、より迅速でリニア、かつ連続的なパワーデリバリーを実現した。これにより、内燃エンジンと電気モーター間の移行はよりスムーズになり、快適性が向上している。

パワートレインは、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、ディーゼルの3種類が用意される。48Vハイブリッド技術を搭載した「イブリダ」は、トナーレ専用に開発された可変ジオメトリーターボ(VGT)付きの1.5L 4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力175psを発揮。7速デュアルクラッチトランスミッションを介して前輪を駆動する。ディーゼルモデルは、130psを発生する1.6Lエンジンに6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせる。

ラインナップの頂点に立つのは、電動AWDを備えた「イブリダ プラグインQ4」である。1.3Lターボエンジンと電気モーターを組み合わせ、システム合計で最高出力270psを発生し、0-100km/h加速は6.6秒というパフォーマンスを誇る。また、WLTP複合サイクルで最大61kmのEV走行が可能だ。

先進技術による快適性と安全性

新型トナーレは、ドライバーを常にサポートするための先進技術も充実している。12.3インチの「テレスコープ」デジタルメータークラスターと10.25インチのインフォテインメントシステムは、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応し、OTA(Over-The-Air)アップデートによりソフトウェアは常に最新の状態に保たれる。

安全性においては、ユーロNCAPで5つ星評価を獲得しており、レベル2の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。インテリジェント・アダプティブ・クルーズ・コントロールやレーンセンタリング機能に加え、高解像度の360°カメラや半自動駐車システムといった新技術が、あらゆる状況下での運転を容易にする。さらに、14個のスピーカーとサブウーファーを備えた470Wのハーマンカードン製プレミアムオーディオシステムや、スマートフォンのワイヤレス充電機能など、快適性を高める装備も充実している。

明確化された新しいグレード構成

新型トナーレは、より幅広い顧客のニーズに応えるため、新しいラインナップ戦略を導入した。豊富な装備を標準で備えるエントリーグレードの「トナーレ」から始まり、スポーティな個性を強めた「スプリント」、プレミアムな装備を充実させた「Ti」、そしてトナーレのスポーティなキャラクターを最大限に高めた最上級グレードの「ヴェローチェ」という、明確で包括的な4つのグレード構成となる。これに加え、ローンチ時には最高級の装備を備えた特別仕様車「スペチアーレ」が用意される。この新戦略により、アルファ・ロメオのスポーティなコンパクトSUVは、さらに競争力を高めようとしているわけだ。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。

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