コラム

F1全ドライバーを従える男とは? メルセデスAMGセーフティカー500戦の金字塔と「究極の仕事」

2012-2014年:メルセデス・ベンツ SLS AMG GT(C197)。
2025年10月17日~19日にオースティンで開催された米国F1グランプリで、メルセデスAMGがFIA F1公式セーフティカーとして500回目の出場を果たした。
オースティンでのアニバーサリー出場にあたり、FIA F1公式セーフティカーのメルセデスAMGには「500」の特別なデザインが明記されている。
FIA F1公式セーフティカーとして500回目の出場を記念したメルセデスAMGセーフティカーのポスター500。GPメルセデス・ベンツとメルセデスAMGセーフティカーのコラボ。
ベルント・マイレンダーは、2000年からFIA F1公式セーフティカーのハンドルを握っている。写真は2025年10月オースティンで撮影したベルント・マイレンダーと500回記念出場のメルセデスAMGセーフティカー。
ベルント・マイレンダーはメルセデスAMGの運転席で、レースコントロール室からの呼び出しがあるまで待機する。写真は2025年10月オースティンで撮影。
FIA F1のレースコントロール室はメルセデスAMGセーフティカーに各指示を出す。写真は2007年のレースコントロール室。
1996年:メルセデス・ベンツ C 36 AMG(W202)。
1997-1999年:メルセデス・ベンツ CLK 55 AMG(C208)。
2000年:メルセデス・ベンツ CL 55 AMG(C215)。
2001-2002年:メルセデス・ベンツ SL 55 AMG(R230)。
2003年:メルセデス・ベンツ CLK 55 AMG(C209)。
2004-2005年:メルセデス・ベンツ SLK 55 AMG(R171)。
2006-2007年:メルセデス・ベンツ CLK 63 AMG(C209)。
2008-2009年:メルセデス・ベンツ SL 63 AMG(R230)。
2010-2012年:メルセデス・ベンツ SLS AMG(C197)。
2012-2014年:メルセデス・ベンツ SLS AMG GT(C197)。
2015-2017年:メルセデスAMG GT S(C190)。
2018-2021年:メルセデスAMG GT R(C190)。
2022-現在:メルセデスAMG GT ブラックシリーズ(C190)。

メルセデスAMGセーフティカー・ドライバーの仕事とは

華やかなF1グランプリを陰で支えるメルセデスAMGのセーフティカーが、先日の米国GPで出場500回という偉業を達成した。1996年の契約開始から約30年、その歴史の大部分である25年間ステアリングを握り続けてきたのがベルント・マイレンダーだ。決して誰にも追い越されない特殊な任務と、最強のマシン「GTブラックシリーズ」の秘密、そして彼が語る記憶に残るレースまで、その知られざる仕事の全貌に迫る。

【画像19枚】C 36から最新ブラックシリーズまで。F1の歴史を駆け抜けた「歴代セーフティカー」の系譜を見る

F1の安全をリードし続けて500戦。1996年から続くメルセデスAMGの偉大なるマイルストーン

2025年10月17日~19日にテキサス州オースティンで開催された米国F1グランプリは、メルセデスAMGがモータースポーツの世界最高峰FIA F1公式セーフティカーとして500回目の出場を果たし安全性の面で特別なマイルストーンとなった。

最初の公式セーフティカーとしての契約は、1996年6月30日にフランスのマニクールで開催されたフランスGPで、当時の車両はメルセデス・ベンツC 36 AMGであった。以来、メルセデス・ベンツとメルセデスAMGはF1公式セーフティカーとして参戦し、世界中のレースで最高レベルの安全性をリードしている。現在まで13種類のモデルが使用されており、2022年以来、メルセデスAMG GTブラックシリーズがこの任務を引き受けている。

ベルント・マイレンダーは、2000年からFIA F1公式セーフティカーのハンドルを握っている。写真は2025年10月オースティンで撮影したベルント・マイレンダーと500回記念出場のメルセデスAMGセーフティカー。

ベルント・マイレンダーは、2000年からFIA F1公式セーフティカーのハンドルを握っている。写真は2025年10月オースティンで撮影したベルント・マイレンダーと500回記念出場のメルセデスAMGセーフティカー。

元レーシングドライバーで、AMGブランドアンバサダー、そして25年間セーフティカーのビッグマンであるベルント・マイレンダー(Bernd Mayländer)は、2000年からFIA F1公式セーフティカーのハンドルを握っている。メルセデスAMGは、FIA F1公式セーフティカーだけでなく、このオースティンでの500回目の出場を祝うメディカルカーとしても活躍した。両車両ともにF2、F3、その他のジュニア及びサポートレーシングシリーズにも参加。オースティンでのアニバーサリー出場にあたり、FIA F1公式セーフティカーのメルセデスAMGには「500」の特別なデザインが明記されている。

この記事はLE VOLANT LAB会員限定公開です。
無料で会員登録すると続きを読むことができます。

フォト=メルセデス・ベンツAG、妻谷コレクション

AUTHOR

1949年生まれで幼少の頃から車に興味を持ち、40年間に亘りヤナセで販売促進・営業管理・教育訓練に従事。特にメルセデス・ベンツ輸入販売促進企画やセールスの経験を生かし、メーカーに基づいた日本版のカタログや販売教育資料等を制作。またメルセデス・ベンツの安全性を解説する独自の講演会も実施。趣味はクラシックカー、プラモデル、ドイツ語翻訳。現在は大阪日独協会会員。

注目の記事
注目の記事

RANKING