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【全容判明】ディフェンダー、ダカール挑む新型機「D7X-R」を公開。「オクタ」ベースで2026年デビューへ

ディフェンダーの走破性を誇示するサンプルとして

ディフェンダー・ラリー・チームは2025年11月25日、2026年世界ラリーレイド選手権(W2RC=World Rally‑Raid Championship)に向けた公式エントリー車両「ディフェンダー・ダカール D7X-R」の全容と、新型競技用カラーリングを公開した。同車は、世界で最も過酷なラリーレイドとされる2026年1月のダカール・ラリーで競技デビューを飾る予定だ。

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「ストック」カテゴリーにおける改造の数々

D7X-Rは、市販モデルのディフェンダーOCTA(オクタ)をベースに開発された。W2RCの新しい「ストック」カテゴリー参戦を目的としており、ディフェンダーの持つ走破性を実証する絶好のサンプルと位置付けられている。

この車両は、オリジナルからの大幅な変更を制限するFIAのストックカテゴリー規定に基づき、オクタの堅牢なD7xボディ・アーキテクチャ、トランスミッション、ドライブトレイン、そして4.4L V8ツインターボエンジンを保持。エンジンは、FIA規定に準拠した持続可能燃料で作動する。

一方で砂漠の極限環境に対応するため、D7X-Rには大幅な改造が施されている。トレッド幅の拡大(60mm)、車高の引き上げ、35インチ・タイヤの装着により、最低地上高と走破性を向上。アプローチアングルとデパーチャーアングルの改善を目的として前後ボディワークも変更されている。また、競技専用の550L燃料タンクが車両後部に組み込まれ、競技仕様のロールケージがクルーの安全を保護する。

サスペンションシステムは、オクタの原理的な部分は維持しつつ、新オフィシャルショックアブソーバーパートナーであるビルシュタインとのコラボレーションにより強化された。同社との共同開発によるパフォーマンスダンパーシステムを採用、これはフロントにシングルコイルオーバー、リアに並列ツインダンパーを装着するもの。

また、オクタの市販V8エンジンには機械的な変更は加えられていないが(ただしカテゴリー規定に従って吸気リストリクターにより出力は制限される)、砂漠の高温環境に対応するため冷却パッケージもアップグレードされており、市販車の3基のラジエーターを単一の大型ラジエーターに置き換え、エアフローを最適化している。砂の侵入を防ぐ粒子フィルターなども追加された。

変速機はオクタの8速オートマチック・ギアボックスを搭載するが、ラリーレイドに適した低速トルクを最大化するため、ファイナルドライブ比を低く設定。ブレーキは特注のラリー仕様(ベンチレーテッドディスク、フロント6ピストン/リア4ピストンキャリパー)。

電子制御面では、単一のモータースポーツ制御ユニットと特注のレース用キャリブレーションが導入されており、砂丘でのジャンプに対応するため、車両が空中にあるタイミングでトルク供給を自動的に調整する「フライトモード」が開発された点も特徴だ。

車内には、FIA規定のナビゲーションシステムやドライバーのヘッドアップディスプレイが備わり、ドライバーが設定可能なモータースポーツダッシュボードを装備する。また、各ドライバーに合わせたレイアウトとFIA規定の6バックルシートが採用されている。

レジェンド・ドライバーのペテランセルを含む参戦チーム

ドライバーは、ダカール・レジェンドのステファン・ペテランセル、サラ・プライス、ロカス・バシウシュカ。それぞれ、コ・ドライバーのミカ・メツゲ、ショーン・ベリマン、オリオール・ビダルとのコンビでの参戦となる。チーム代表はイアン・ジェームス。外観には、砂、石、土のトーンにアクアの要素を加えた、「ジオパレット」と呼ばれる新型競技用カラーリングが採用された。

ミカ・メツゲ(左)とステファン・ペテランセル(右)

ディフェンダー・マネージング・ディレクターのマーク・キャメロン氏は次のように述べている。

「ディフェンダーは、止められない能力と壮大な冒険の代名詞であり、オリジナルの英国アドベンチャーブランドです。私たちは、それを世界の競技の舞台で披露できることを誇りに思っています。(中略)ダカールはすべてを限界まで追い込みます。この規模のラリーレイドで競うことは、地球上で最も過酷で極端な条件下において、ディフェンダーの能力と堅牢性を本質的に証明するものとなるでしょう」

ディフェンダー・ラリーのチーム代表であるイアン・ジェームスは、「ダカールがモータースポーツにおける最もタフな課題の一つであることは分かっています。しかし、まさにそれが私たちが参戦する理由です。(中略)世界クラスのパートナーと、地球上で最高のラリーレイドドライバーたちと共に、私たちは全力を尽くします」と、デビューへの意気込みを語っている。

チームはすでにプロトタイプで6000km以上のオフロードテストを完了しており、初戦となる2026年ダカール・ラリーに向けて準備は整っている。

サラ・プライス(左)とショーン・ベリマン(右)

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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