3色合計で500台限定
アウディジャパンは2025年12月9日、限定モデル「Audi A3 Sportback urban style edition(アウディA3スポーツバック・アーバンスタイルエディション)」を、全国のアウディ正規ディーラーを通じて発売した。ボディカラー3色合計で500台限定、希望小売価格(税込)は4,990,000円。
ルーティンクロス採用のシートを標準装備
アウディのラインナップの中でもA3シリーズは、「手頃なボディサイズでありながらアウディらしいスポーティかつエレガントなスタイルと、先進のデジタル技術を搭載したインテリアを兼ね備え、卓越した走行性能を実現」し、30年近くにわたって好評を博しているモデルであるという。
今回の限定モデルはA3スポーツバック30 TFSIアドバンストをベースとしたもの。同車は全長4355mm/全幅1815mm/全高1450mm、ホイールベース2635mmという、取り回しの良さと居住性を兼ね備えたボディに、最高出力116ps/最大トルク220Nmの1.5L直噴ガソリンターボエンジンと7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせ、BASと48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムを採用している。
今回のアーバンスタイルエディションでは、ルーティンクロスを採用したスポーツシートやマトリクスLEDヘッドライト(4種類のパターンが選択可能なデジタルデイタイムランニングライト搭載)、5スポークWデザインの17インチアルミホイール、そして2種のパッケージオプション(利便性が高く人気があるというコンビニエンス&アシスタンスパッケージと、ナビゲーションパッケージの2つ)を標準装備した。
コンビニエンス&アシスタンスパッケージには、電動調整機能付きフロントシート、アドバンストキーシステム、フロントシートヒーター、パークアシストプラス、サラウンドビューカメラ、アウディホールドアシスト、アダプティブクルーズアシスト/エマージェンシーアシスト、3ゾーンオートマチックエアコンディショナーなどが含まれる。
一方ナビゲーションパッケージは、MMIナビゲーションシステム、バーチャルコックピットプラス、アウディサウンドシステムなどで構成される。
ボディカラーは有償オプションのグレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、マンハッタングレーメタリックの3色。販売台数はホワイトが200台、ブラックとグレーがそれぞれ150台で、合計500台限定となる。
【ル・ボラン編集部より】
アウディの系譜において、A3は単なる「末弟」ではなく、ブランドの哲学を凝縮した「小さな高級車」としての地位を確立してきた。今回の限定車で特筆すべきは、マトリクスLEDや先進ADASを標準装備しながら499万円に抑えた戦略的な価格設定だ。ベースとなる30 TFSIの1.5Lマイルドハイブリッドは、絶対的なパワーよりも実用域での扱いやすさと効率を重視したユニットである。街中での洗練された所作や、高速巡航時のスタビリティに「アウディの流儀」は確実に宿る。スペック競争とは一線を画す、知的な選択肢として歓迎したい一台だ。





