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アウディF1「R26」世界初公開。ヒュルケンベルグ擁するワークス体制がいよいよ始動

アウディ・レボリュートF1チーム:新型マシン アウディR26
AUDI AGのCEOであり、Audi Motorsport AGの取締役会会長を務めるゲルノート・デルナー氏と、アウディR26
ニコ・ヒュルケンベルグ(左)とガブリエル・ボルトレート(右)
ニコ・ヒュルケンベルグ(右)とガブリエル・ボルトレート(左)
チーム代表のジョナサン・ウィートリー

ベルリンで歴史的始動。アウディF1の「パズル」がついに完成

2026年1月21日、アウディにとって歴史的な瞬間が訪れた。ドイツ・ベルリンにて、ワークスチーム「アウディ・レボリュートF1チーム(Audi Revolut F1 Team)」の公式発表イベントが開催され、世界中の注目が集まる中、その全貌が明らかにされたのである。イベントでは、2026年シーズンを戦う新型マシン「アウディR26」のレースリバリーに加え、チームウェア、そしてステアリングを握るニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)とガブリエル・ボルトレート(ブラジル)の両ドライバーもお披露目された。来たる3月8日のオーストラリアでのデビュー戦に向け、アウディの挑戦がいよいよ本格始動する。

【画像27枚】チタニウムの輝きとアウディ・レッドの融合。F1新規定に挑む「R26」の機能美を隅々まで見る

「アウディ・レボリュートF1チーム」発足。CEOデルナー氏が語る参戦の意義

ドイツの首都ベルリン中心部にあるイベント会場「クラフトヴェルク」には、およそ400名のゲストが集まり、アウディのファクトリーチームとして初の公の場となるこの発表を見守った。AUDI AGのCEOであり、Audi Motorsport AGの取締役会会長を務めるゲルノート・デルナーは、この日を「多くのパズルのピースが一つになる日」と表現した。デルナーは、これまでの集中的な準備が実を結びつつあることを強調し、プロジェクトの全力が初めて示されたことへの手応えと、F1参戦を通じて世界中の人々をインスパイアすることへの興奮を語った。

AUDI AGのCEOであり、Audi Motorsport AGの取締役会会長を務めるゲルノート・デルナー氏と、アウディR26

AUDI AGのCEOであり、Audi Motorsport AGの取締役会会長を務めるゲルノート・デルナー氏と、アウディR26

新規定対応マシン「R26」の技術的特徴。350kWモーターと「ブーストモード」の採用

F1は2026年シーズンより、その歴史の中で最大級の変革期を迎える。第77回大会となる今シーズンから導入される新たな技術規定に対応するため、新型マシン「アウディR26」には革新的な技術が詰め込まれている。特に注目すべきは空力とパワーユニットだ。アクティブエアロダイナミクスが採用され、走行中にフロントおよびリアウィングの調整が可能となるほか、従来のドラッグ・リダクション・システム(DRS)に代わり、ボタン一つで最大の電気出力を得られる「ブーストモード」が導入される。これはオーバーテイクやディフェンスの局面で重要な役割を果たすことになる。

マシンの心臓部となるパワーユニット「AFR 26 Hybrid」は、ノイブルク・アン・デア・ドナウの施設で開発された。このハイブリッドシステムは、約400kWを発生する1.6L V6ターボエンジンに対し、ほぼ同等の最大350kWを出力する電気モーターを組み合わせている点が特徴である。また、アウディはこの分野で英国のbp社と独占的に提携しており、サステナブル燃料を使用して走行する。このパワーユニットは昨年のクリスマス直前にヒンウィルの拠点で初めてシャシーに搭載されて始動し、1月9日にはスペインのバルセロナ・カタルーニャ・サーキットでのフィルミングデーにおいて最初の走行を完了させている。

伝統と革新を融合させたビジュアル・アイデンティティ

チーム代表のジョナサン・ウィートリーと、アウディF1プロジェクト責任者のマッティア・ビノットによって紹介されたチームのビジュアルは、アウディの伝統と未来を象徴するものとなった。マシンやウェアに採用された「チタニウム」カラーは、同社のモータースポーツの伝統と技術的な精密さを表現しており、新たに導入された「アウディ・レッド」がチームの特徴を際立たせている。また、アディダスとの提携によるファンコレクションも発表され、サーキットからソーシャルメディアに至るまで、アウディらしさを保ちつつも独自のアイデンティティを確立している。

ニコ・ヒュルケンベルグ(右)とガブリエル・ボルトレート(左)

イベント会場では、アウディの市販車で最も強力な「RS e-tron GT パフォーマンス」も展示された。この車両のシステム出力は680kW(925ps)に達し、F1マシンの「アウディR26」に匹敵するパワーを誇ることから、アウディの電動化技術が市販車とモータースポーツの両輪で進化していることを印象付けた。

拠点の連携で挑む「戦略的フラッグシップ」。バルセロナでのシェイクダウンへ

アウディにとってF1参戦は単なるスポーツ活動にとどまらず、ブランドの技術的、文化的、企業的な再編を反映した「戦略的フラッグシップ」と位置づけられている。2026年からの新規定で電動パワーの比率が高まり、サステナブル燃料が導入されることは、アウディが新たなコンペティターとして参入する絶好のタイミングであった。さらに、全チームに適用されるコストキャップ制度により、明確に定義された予算と公平な条件が保証されるため、経済的にも魅力的な枠組みの中で開発とレースが行われる。

このプロジェクトは、ドイツのノイブルク(パワーユニット開発)、スイスのヒンウィル(車体開発およびレース運営)、そして英国ビスターの「アウディ・モータースポーツ・テクノロジー・センターUK」という3拠点を軸に進められている。特に英国の拠点は「モータースポーツ・バレー」の中心に位置し、優秀な人材の確保や戦略的パートナーへのアクセスを可能にしている。

チームは次のマイルストーンとして、1月26日から30日にかけてバルセロナで非公開のシェイクダウンを実施する予定である。その後、2月11日から13日、および18日から20日にバーレーンで行われる公式テストを経て、いよいよ開幕戦のグリッドに並ぶことになる。モータースポーツをDNAとするアウディが、WRCやル・マン、フォーミュラEなどで培ってきた「技術的進歩の原動力」としての真価が、F1という最高峰の舞台で試されようとしている。

【ル・ボラン編集部より】

ついに全貌が露わになった。アウディがF1という「最後の未踏峰」に挑む姿は、かつてクワトロでWRCを、あるいはル・マンを制した彼らの「技術による先進」の系譜そのものである。ベルリンで披露されたR26と、その横に佇むRS e-tron GTパフォーマンス。この二つは単なる並列展示ではなく、技術的な共鳴を体現している。2026年の電動化比率50%という新規定は、まさにアウディのために用意された舞台だ。電脳化された猛獣の如き市販車の走りが、F1の技術でどう進化するのか。この「走る実験室」の真価に期待したい。

【画像27枚】チタニウムの輝きとアウディ・レッドの融合。F1新規定に挑む「R26」の機能美を隅々まで見る

※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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