日産車の試乗会で耳にした、トヨタのトップ人事と胸の“ザワザワ”
去る2月6日、トヨタ自動車は4月1日付の役員人事と第122回定時株主総会日付の取締役の体制について、代表取締役社長の佐藤恒治氏が副会長および新設するチーフ・インダストリー・オフィサー(CIO)に、執行役員の近 健太氏が社長兼チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(CEO)に就任することを発表した。
その時、自分は日産リーフの試乗会に行っていて、試乗から戻ってきたらそのニュースを聞かされた。奇しくも日産の人にトヨタの役員人事について教えてもらうことになったのだけれど、「へーそうなんだ」とその場では答えたものの、心中はちょっとザワザワしていた。
トヨタ自動車の社長交代なんて、それで明日からの自分の生活に直接的な影響があるわけもなく、とてもとても遠いところの出来事なのだけれど、実は佐藤さんとは以前から親しくさせていただいていたので、まるっきり他人事でもなかった。
レクサスLC開発取材で「お恥ずかしい実状」をさらけ出したリーダーの覚悟
レクサスLCの発表にあわせて、開発ストーリーブックを作ったことがあった。発表日から遡ること約2年前から開発チームに密着し、日本初の本格ラグジュアリークーペが誕生するまでを取材して1冊にまとめたもので、佐藤さんとはその時に知り合った。レクサスLCのチーフエンジニアだったからだ。
通常、こういう取材はOKが出ることがめったにない。それはそうだろう。新型車の開発過程は、社内でもその情報にアクセスする人間が限られるほどの秘匿領域であり、それを外部のメディアに見せて撮影まで許すなんてことはあり得ないのである。でも、佐藤さんはこちらの要望を快諾してくださったのであった。
この記事はLE VOLANT LAB会員限定公開です。
無料で会員登録すると続きを読むことができます。
