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走りの中枢「RACE ENGINEER」を新搭載。次期メルセデスAMG GT 4ドアクーペの内装が示す、デジタルとアナログの最適解

メルセデスAMG、次期「GT 4ドアクーペ」のインテリアを公開

メルセデスAMGは2026年3月6日、次期「AMG GT 4ドアクーペ」のインテリアデザインを公開した。アファルターバッハで専用設計された室内は、ドライバーがパフォーマンスを肌で感じられる「走りの司令塔」として仕立てられている。スポーツカーらしい低いポジションと、ロングツーリングでの優れた快適性を両立させた、最新デザインの詳細を紐解く。

【画像10枚】走りの本能を呼び覚ますコックピット。「AMG RACE ENGINEER」を備えた次期モデルの内装をすべて見る

直感的に走りを操る「AMG RACE ENGINEER」

最大のハイライトは、センターコンソールに配置された「AMG RACE ENGINEER」コントロールユニットである。3つのダイヤル式スイッチを備え、ドライバーはここから車両の制御中枢へダイレクトにアクセスできる。

各ダイヤルは、モーター応答性を高める「レスポンス」、コーナリングの俊敏性を変化させる「アジリティ」、トラクションコントロールの介入度合いを調整する「トラクション」を担う。これらにより、状況に合わせた最高の走りを瞬時に引き出せる仕組みだ。

この機能は、ハードウェアとソフトウェアの緻密な連携によるものである。全てのダイヤルはドライバーに向けて配置されており、操作時の確かな感触が直感的なコントロールをサポートする。

デジタルとアナログが調和したコックピット

ダッシュボードは室内の広がりを強調しつつ、ドライバーオリエンテッドなレイアウトを採用した。10.2インチのメーターと14.0インチのセンターモニターは、一枚のガラスのようにシームレスに一体化されている。助手席側にも独立した専用ディスプレイが設定可能だ。

システム基盤には独自の新世代OS「MB.OS」を採用した。各制御ユニットが高度にネットワーク化されており、レース用データの表示など、好みに合わせた多彩な画面スタイルを選択できる。

先進的な装備だけでなく、アナログな造形美も取り入れられた。ダッシュボード両端のチェーンリンク調の丸型エアコン吹き出し口は、アンビエントライトと連動して発光し、先進のディスプレイ群と美しいコントラストを描き出す。

走りの気分を高めるシートとステアリング

フロントシートは、スポーツカー特有の低いポジションに設定された。新開発のシートは、ダイナミックな走行時にも身体をしっかりと支える。オプションのAMGパフォーマンスシートは、バックレストに貫通した開口部をデザインし、モータースポーツ由来の軽量化を視覚的にも表現している。

ステアリングには、下部がフラットな形状のAMGパフォーマンスステアリングを採用した。手元のパドルシフトを操作すれば、回生ブレーキの効き具合をドライバーの意のままにコントロールできる。

左右に備わる2つの丸型ボタンにはカラー液晶が内蔵されている。前方に視線を向けたまま、ダイヤルを回すかボタンを押すだけで、走行モードなどの重要機能を瞬時に切り替えることが可能だ。

グランツーリスモの真価を示す後席とルーフ

グランツーリスモとしての実力が現れているのが、後席の空間作りである。フロア部分には「フットガレージ」と呼ばれる足元用のくぼみが設けられ、ゆとりのスペースを確保した。標準仕様では立体的な造形の独立2座シートが備わり、オプションで3人掛けベンチシートも選択できる。

室内の開放感を高めるのが、リアウィンドウまで続く広大なパノラマガラスルーフだ。透明とスモークの状態をセグメントごとに切り替えられ、特殊なコーティングで季節を問わず快適な室温を維持する。

夜間になると、このルーフは特別な空間へ姿を変える。照明と連動して頭上にAMGエンブレムなどが浮かび上がり、スポーツカーの熱い血統と上質な居住空間が見事に同居していることを物語っている。

【ル・ボラン編集部より】

かつて小誌の試乗で「上質な鞣し革を巻いたかのような感覚」と評された現行AMG GT 4ドアクーペ。次期型の内装は、その洗練された二面性をさらに研ぎ澄ませた印象である。センターコンソールの「AMG RACE ENGINEER」が放つ剥き出しの闘争心と、後席の「フットガレージ」がもたらす優雅な空間。この相反する要素を、最新のデジタル基盤と精緻なアナログ造形で見事に調和させている。徹底した武闘派でありながらドライバーを無闇に刺激しない、AMGの成熟したグランドツーリング哲学が透けて見える。

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※この記事は、一部でAI(人工知能)を資料の翻訳・整理、および作文の補助として活用し、当編集部が独自の視点と経験に基づき加筆・修正したものです。最終的な編集責任は当編集部にあります。
LE VOLANT web編集部

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