カイエン・エレクトリックに224psのパワーを追加
ポルシェジャパンは新型「カイエンSエレクトリック」の予約受注を2026年3月10日より全国のポルシェ正規販売店にて開始した。希望小売価格(税込)は16,760,000円、ステアリング位置は右のみ。
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高い連続負荷と効率を実現するダイレクトオイル冷却
新型カイエンSエレクトリックは、カイエン・エレクトリックと最上級モデルのカイエン・ターボ・エレクトリックの間に位置し、既存のラインアップを補完するかたちとなる。165kW(224ps)の追加出力やさらに充実した装備オプションなどを特徴とし、エントリーモデルとは一線を画すものだ。
4WDシステムは400kW(544ps)、ローンチコントロール使用時には最大490kW(666ps)を発揮。0-100km/h加速タイムは3.8秒、最高速度は250km/hに達する。また、現行カイエン・エレクトリックの他モデルと同様に、総エネルギー容量113kWの高電圧バッテリーを搭載。
永久磁石同期モーターを前後アクスルに1つずつ装備したドライブシステムは、システム出力400kW(544ps)、ローンチコントロール使用時には最大490kW(666ps)を発揮。カイエン・ターボ・エレクトリック同様にリアアクスルの電気モーターにはダイレクトオイル冷却を採用、従来の電気モーターとは異なり通電部品から熱が直接放散される。
リアアクスルのパルスインバーターは、半導体材料としてシリコンカーバイドを使用し、最大620Aの電流を処理するという。
エクステリアの特徴と各種オプション
カイエンSエレクトリックはボルケーノグレーメタリックのモデル専用前後エプロンと、ボディカラーで塗装されたインサートおよびディフューザーを特徴とする。20インチのカイエンSエアロホイールがエクステリアのスタイリングを引き立てるほか、これまでターボモデルのみにオプション設定されていた装備がカイエンSエレクトリックにも用意される。
オプションのポルシェトルクベクトリングプラス(PTV Plus)は、さらに正確なドライビングダイナミクスを提供するとのこと。またポルシェアクティブライドサスペンションは、車体の動きをほぼ完全に補正し、優れた走行安定性を実現するという。
カイエンSエレクトリックには、イエロー塗装のブレーキキャリパーを備えたポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムと、スポーツクロノパッケージも用意される。プッシュ・トゥ・パス機能を使用すると、最大90kW(122ps)の追加出力を10秒間発揮。内蔵されたトラックモードは、バッテリーのプリコンディショニングを行うことで、サーキットでの最高のパフォーマンスを保証するとされる。
他のフル電動カイエンと同様、カイエンSエレクトリックもユーザーの好みに合わせてパーソナライズすることが可能。13色のエクステリアカラー、多数のインテリアパッケージおよびアクセントパッケージにより、幅広いカスタマイズが可能となっている。
モダンで高級、インテリアスタイルパッケージ
ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーでは、スタイルポルシェデザインスタジオとエクスクルーシブマニュファクチャー考案による「スタイル」製品ラインのパッケージを提供している。これらの「ディレクターズカット」第一弾として、カイエン・エレクトリックの全モデルにインテリアスタイルパッケージがオプション設定されている。
このパッケージでは、エクステリアカラーのミスティックグリーンメタリックとの調和を狙ったカラーと素材の組み合わせにより、モダンで高級感のある雰囲気を演出する。ブラックとデルガダグリーンのツートンレザーインテリアが中心となり、ドアトリムや14way調節機能付コンフォートシート、シートベルトにこのカラーを採用。
イザバルグリーンのアルミ製デコレーティブトリムは、レザートリムとのコントラストを強調。GTスポーツステアリングホイールはブラックレザー仕上げで、12時位置のマーキングとデルガダグリーンのクロスステッチが施されている。また、コンパスの文字盤、スポーツクロノストップウォッチ、メーターパネルのパワーメーターにイザバルグリーンのアクセントが取り入れられている。
さらに、シルバーカラーのアクセントパッケージや、“Porsche Exclusive Manufaktur”とエンボス加工されたセンターコンソール・アームレストも装備。車両キーもイザバルグリーンで、デルガダグリーンのデコレーティブステッチが施されたケースに収められる。モデル名がグリーンにライトアップされるブラックアルマイト仕上げのアルミニウム製ドアエントリーガードと、デコレーティブエッジやエンブレム、ステッチを施したブラックのフロアマットなども装備される。
【ル・ボラン編集部より】
かつて「史上最も万能」と評されたPHEVモデルからの系譜は、完全電動化を果たした本作でも健在だ。2トンを優に超える巨躯でありながら、その重さを乗り手に一切意識させない身のこなしはカイエンの伝統芸である。本作は大容量バッテリーによる重量増という物理的足枷を、アクティブライドサスペンションの高度な電子制御で見事に相殺した。「重く快適だが、狂おしいほど速い」というSUVにおける矛盾の昇華こそポルシェの真骨頂だ。モダンな室内空間も含め、電動時代のプレステージSUVの新たな指標となる存在である。




















