車種を問わず作品のリアリティを向上させる方法とは
フジミ(旧ニットー)のヨタハチを現在ならではの作り方で組み上げてみよう、という当連載、ヘッドライト周りの改修を行った前回に続き、第4回目となる今回はボディ細部の作り込みだ。
【画像29枚】神は細部に宿り給う!ヨタハチの完成度をぐいっと向上させる工作の数々を確認!
鉄板をプレスして作られた感を“演出”
自動車のプラモデルをせっかくきれいに組み上げたのに、完成した姿を見て「あれ? ちょっとガッカリ……」という経験をしたモデラーは少なくないと思う。塗装はツヤツヤ、すべての部品が説明書どおりに取り付けられている。それなのに、どこか「自動車らしさ」が足りず、おもちゃっぽい感じがする。
このガッカリ感の正体は、外装細部の実車との違いの集積による「違和感」だ。プレス加工した鉄板の組み合わせである実車と、スチロール樹脂の一体成型であるプラモデル。作り方が違えばおのずと質感も違ってくる。そこで塗装の前に細部を作り込むことで、その違いを少しでも減らそうというわけだ。
ヨタハチのボディでまず気になるのは、一体モールドされているリアピラーのエアダクト。後方から見ると中が埋まっていてプラの塊なのが判ってしまう。外側から1mm径のドリルで孔を3つほど開け、デザインナイフと精密ヤスリを使ってそれを繋いだ。ダクトのフチが薄くなり、プレス形状に見えるようになった。
左右ドアは開閉しないので、ドアの輪郭は浅いスジになっている。これをスジ彫り専用の刃幅0.2mmのタガネで彫り込んだ。スジが深くなると陰影が効いて、パネルが別体のように見え、開閉しそうな雰囲気になる。それ以外のスジはパネル同士の突き合わせで、開閉はしない箇所だ。こちらは刃幅0.15mmのタガネで彫り込み、スジの表情に差をつけた。
この他、フェンダーアーチの縁を薄く削ったり、ボディ表面に一体モールドされているディテールを別体化したりしたが、これらはすべて「自動車らしさ」の記号を加える工作である。また、完成後に脱落や破損が起こりやすいワイパーとフェンダーミラーには、取り付けの強度を上げる工夫を加えた。
前回、トランクルームの作り込みを予告したが、それは制作手順の都合で次に回すことをご了承いただきたい。次回もどうぞお楽しみに!






























