ウェットからドライへ。難しい路面でのセーフティカースタート
スーパーGTの第6戦「SUGO GT 300km RACE」決勝が9月20日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。心配された雨は上がり、路面が徐々に乾いていく難しいコンディションのなか、GT300クラスは「#60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)」がポール・トゥ・ウインを飾り、見事SUGOでの2連覇を達成した。
【画像74枚】終盤のドラマに息を呑む! 執念の逆転劇で「#60 LC500 GT」が今季初V&SUGO連覇

決勝日のSUGOは朝から雨模様だったが、スタート時刻が近づくにつれて雨は上がり、路面は徐々にドライへと向かっていた。しかし、一部にはまだ濡れた区間が残り、路面温度も25度と低めだったため、タイヤのウォームアップを考慮してセーフティカー(SC)先導によるスタートが宣言された。
全車がスリックタイヤを選択して挑んだ決勝レースは、5周目にSCが退去して本格的なバトルがスタート。序盤はポールポジションの「#60 Syntium LMcorsa LC500 GT」を駆る吉本大樹が後続を引き離しにかかる。それを「#61 SUBARU BRZ R&D SPORT」の井口卓人が追いかけ、「#7 CARGUY Ferrari 296 GT3」のオサリバンが3番手につけるというトップグループの図式となった。
荒れる中盤戦、無交換作戦で「#56 GT-R」が首位に躍り出る
レースが動いたのは27周目(GT500トップ基準)。後方から追い上げを図っていた予選21番手の「#30 apr GR86 GT」が最終コーナーでスピンし、GT500車両と接触するクラッシュが発生。マシンの破片が散乱したことでSCが導入された。
約15分後にレースが再開されると、ルーティンのピットインを行うチームが続出。首位の60号車や2番手の61号車も相次いでピットへと向かう。ここで一気にトップへ躍り出たのが、予選19番手から追い上げを見せていた「#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)」だ。56号車はタイヤ無交換という大胆な戦略を採り、ピットタイムを大幅に短縮してコースに復帰したのである。
執念の猛追! LC500がGT-Rを捉え、歓喜のチェッカー
レース後半は、無交換作戦で逃げる「#56 GT-R」のデ・オリベイラと、フルサービスのピット作業を終えて追う「#60 LC500 GT」の河野駿佑による、緊迫した一騎打ちとなった。
60周を過ぎると、タイヤの消耗から徐々にペースが伸び悩む56号車に対し、60号車が一気にギャップを削り取る。そして運命の68周目、ハイポイントコーナーで56号車がGT500車両と痛恨の接触を喫し、コースアウト。この千載一遇のチャンスを逃さなかった60号車が、見事にトップの座を奪還した。
その後、60号車は危なげない走りで80周を走り切り、歓喜のトップチェッカー! 今季初優勝をポール・トゥ・ウインの完勝で飾るとともに、昨年に続くスポーツランドSUGOでの2連覇を成し遂げた。2位には接触を乗り越えた「#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R」が入り、3位には今季初表彰台となる「#61 SUBARU BRZ R&D SPORT」が食い込んだ。
一方、終盤まで4位争いを演じていた「#7 CARGUY Ferrari 296 GT3」は最終ラップにスローダウンしマシンを止めてしまう。ペナルティも重なって13位に沈むという波乱の結末となり、代わって「#666 seven x seven PORSCHE GT3R EVO」が4位に繰り上がった。
LC500 GTの完成度の高さと、チームの的確な状況判断が光った第6戦SUGO。劇的な展開となった今レースは、多くのファンの記憶に刻まれることだろう。
【画像74枚】終盤のドラマに息を呑む! 執念の逆転劇で「#60 LC500 GT」が今季初V&SUGO連覇
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