

























最高速333km/hの“黒真珠”
アルファ・ロメオは2026年9月28日、アレーゼのアルファ・ロメオ歴史博物館にて、限定スーパーカー「33 ストラダーレ」のワンオフモデルである「Perla Nera(ペルラ・ネラ、黒真珠の意)」を公開した。同モデルは10月18日まで同博物館にて展示される。
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熱狂的コレクターの特注による1台
1967年の名車にインスパイアされ、世界限定33台のみ生産される新型「33 ストラダーレ」だが、今回公開された車両は、熱狂的なアルファ・ロメオ・コレクターであるオーナーのビジョンをもとに造られた特別な1台である。ペルラ・ネラという名称もオーナー自身が選び、正式に登録したものだという。
外観上の最大の特徴は、超限定シリーズの中で本車両のみに採用された、マット仕上げのフル・エクスポーズド・カーボンファイバー製ボディである。カーボン繊維の配置には細心の注意が払われており、フロントボンネットには特徴的なV字型のモチーフが、ルーフラインにはヘリンボーン柄が浮かび上がるよう、手作業で精緻に金型へレイアップされた。
また、外装のバッジ類はアルファ・ロメオのエンブレムを除いてすべて排除され、専用のオールブラックホイールを装着することで、漆黒のカーボンファイバーが持つ美しさを際立たせている。
インテリアも、ブラックのアルカンターラとカーボンファイバーを組み合わせたトーン・オン・トーンの配色で統一されている。ビスポーク・スポーツシートはオーナーの体格に合わせて専用のフィッティングが行われ、アルファ・ロメオ伝統の「カネロニ」パターンを再解釈した意匠が採用された。このデザインは、車内の一貫性を保つためドアパネルやサイドシルにも反映されている。
さらに、「Perla Nera」の文字が刻まれたカーボンインサート付きのヘッドレストや専用プレート、オーナーのイニシャルが刻印されたセレクターダイヤルなど、特別なディテールが随所に散りばめられている。車内にはシリアルナンバー入りの特製ラゲッジセットが収められ、伝説的な「クアドリフォリオ」や「アウトデルタ」のシンボルも車内にのみ密かにあしらわれている。
パワートレインは、最高出力630ps以上を発揮する3L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、8速DCTおよび後輪駆動との組み合わせにより、0-100km/h加速は3秒未満、最高速度は333km/hに達する。アルミニウム製Hフレームシャシーとカーボンファイバー製モノコックの採用により、高い剛性と軽量化を実現。
情熱が専門知識と出会うとき
本プロジェクトはアルファ・ロメオとマセラティの特別カスタマイズ部門「BOTTEGA FUORISERIE(ボッテガ・フォーリセリエ)」の一部である「Bottega Alfa Romeo(ボッテガ・アルファ・ロメオ)」によって手掛けられた最初のモデルとなる。ボッテガフォーリセリエのゼネラルマネージャーであるクリスチアーノ・フィオリオ氏は、本モデルについて次のようにコメントしている。
「ペルラ・ネラは、お客様のビジョンがボッテガの情熱および専門知識と出会ったときに生まれるものを示す完璧な実例です。この33 ストラダーレのすべてのディテールは、真にユニークなモデルの創造へとつながる継続的な対話を通じて、オーナー様と共に開発されました。私たちにとって、これほどの水準のプロジェクトを提供できる機会を持てることは、真のビスポーク自動車を創造する私たちの能力を遺憾なく発揮できるため、格別な特権と言えます」
「ペルラ・ネラは、お客様の願望を、エクスクルーシブで二度と繰り返すことのできないものへと変えるというボッテガの野心を完璧に体現しています。同時にそれは、ボッテガフォーリセリエがステランティス・グループの中でいかにユニークかつ際立った存在になったかを示す確かな証拠でもあります」
【ル・ボラン編集部より】
1967年の名車「33ストラダーレ」は、史上最も美しいクルマのひとつに数えられる歴史的傑作である。この特注モデル「ペルラ・ネラ」は、アルファ・ロメオ=鮮烈な赤という固定概念をあえて捨て去った。漆黒のカーボンボディにエンブレムのみを残す潔さは、官能的なフォルムと洗練されたパフォーマンスそのもので語るという、ブランドの強烈な自負の表れだ。往年の系譜を受け継ぎつつ現代に蘇った本作は、個人の情熱とメーカーの哲学が高次元で結実した歴史的な到達点と言える。
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