オンラインストアで購入した商品が2時間以内に愛車に届く
ボルボ・カーズは、ボルボオンラインストアの商品を2時間以内に愛車に配送する世界初のサービス「In-Car Delivery」の導入を発表した。
スウェーデンのurb-it社との連携により運用が可能となったわけだが、このサービスはデリバリーサービスの革新的な取り組みの基盤をつくるとともに、クルマの使い方を大きく変える可能性をもたらすもの。
ボルボのマーケティングセールス&サービス部門の上級副社長ビョルン・アンウォールは、このサービスについて次のようにコメントしている。
「私たちはこのIn-car Deliveryサービスの価値を理解しています。それは、仕事中に宅配業者から電話が鳴って、荷物受け取りのサインが必要な時に自宅には誰もいない、という状況を誰もが経験しているからです。 ボルボのIn-car Deliveryサービスは、あなたの愛車を配達先として有効活用し、宅配業者に1回限り有効なデジタルキーを付与することで、配達の行き違いを解消することができます。」
urb-it社の提供するリアルタイムな宅配サービスは、利用者がスマートフォンで商品の購入ボタンをタッチすると、2時間以内に商品を受け取れることを保証している。スウェーデンのベンチャー企業であるurb-it社は学生やパートタイム社員を配達件数に応じて報酬が支払われる配達スタッフ「urber」として採用される。
利用者は任意のurberを選ぶことができるだけでなく、配達時間の指定や、urberが店舗から商品を受け取って配達するまでのプロセスをスマートフォン等で追跡も可能。配達時は確認通知が送信される。もし注文から2時間以内に配達されなかった場合は配送料が無料になるという。
ボルボの地元スウェーデンでは、2015年11月27日からサービスを開始。スウェーデン最大の流通企業や食品ネットショップが参入している。今後は試験運用を経て、2016年内に欧州の複数の都市で、また2025年までに世界中で200を超える都市にサービスを拡大させる予定だ。
ボルボ・カー・ジャパンによると、いまのところIn-Car Deliveryのサービス導入は未定とのこと。クルマのコネクティビティが発達することによって、今後も便利なサービスが誕生しそうだ。