Ferrari 250LM The remarkable history of 6313
GTスポーツカーレース華やかな60年代半ば、より高性能化した車両を出場させたいメーカー各社の目論見は、エンジンやシャシーの基本構造を一部分だけ残し、どれだけ高性能化したマシンをレースに送り込むかに集約されていた。フェラーリもそれまでと全く異なるコンセプトで高性能レースカー「250LM」を製作、過去のバリエーションモデルとして参加を狙うが、エンジン搭載位置すら変わってはさすがに許可が下りるべくも無く、怒ったフェラーリはF1含む全種目でメーカーとしてのレース参加を放棄、その代わりとして懇親のプライベーター達にマシンは委ねられ、彼らによる自主参加としてレースすることとなる。
本書はその中で特に活躍した「エキュリー・フランコルシャン」チームのシャシ―No.6313を中心に、250LMのヒストリーを収める写真資料集。
サスペンションなど刷新明らかなメカニズムとレース詳細、ドライバーなど関係者達のプロフィールに加え、同書籍シリーズ名物のスタジオ撮影された車両グラビアも収録、16頁で細部に迫る。
名車250シリーズの幕引きに相応しい素性を持ちながら、数奇な運命に翻弄された車両の活躍を知る、数少ないLM専門資料集。
Ferrari 250LM The remarkable history of 6313
6,480円 (税込)
James Page(著)
Porter Press
ハードカバー/W285×H245/カラー・モノクロ/128p/英語