両車とも2019年内の納車開始に向けて、テストプログラムが着々と進行中
アストンマーティンはこのほど、新世代ハイブリッド・ハイパーカーである「ヴァルキリー」と「ヴァルハラ」の走行シーンを公開した。
現在、開発の最終段階を迎えているヴァルキリーは、アストンマーティンとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズが共同開発するモデルで、レッドブルレーシングがF1で培った最先端技術を導入している。ちなみにヴァルキリーという車名は、北欧神話に登場する戦死した英雄の魂を導く半神「ワルキューレ」の英語表記だ。
ヴァルキリーに搭載するハイブリッドパワートレインは、1000ps/740Nmを発揮する新開発のコスワース製6.5L V型12気筒自然吸気エンジンに、160ps/280Nmのモーターを組み合わせ、システム総合で1160ps/900Nmを引き出す。現在、2019年内の納車開始に向けて準備が進められている。
一方、ヴァルハラ(北欧神話における“戦士の楽園”という意味)は、今年3月に開催されたジュネーブ・モーターショーで、「AM-RB003」として発表。6月にヴァルハラとして正式デビューし、7月には日本でも初公開された。
ヴァルハラも、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズやエイドリアン・ニューウェイとのコラボレーションによって生み出されたモデル。V6ターボエンジンとモーター、そして8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、システム総合で約1000psを発揮。次世代航空機のモーフィング・テクノロジー(翼全体を滑らかに変形させながら飛行する技術)を応用したエアロダイナミクス性能が与えられているのも大きな特徴だ。
そんなヴァルハラは、公道走行可能なハイパーカーという位置付けで、ヴァリキリーよりもコックピットが広く、利便性や快適性が高められている。さらに乗降性を高める目的で、ドアは車両前方に開くLMP1スタイルが採用されている。ちなみに、ヴァルハラも2019年末に第1号車の納車を予定。生産台数は世界500台に限定されるが、すでにそれを上回るオーダーが入っているという。
そんな2台のハイパーカー、アストンマーティンの開発拠点となっている英国シルバーストーン・サーキットで走行するシーンが公開。とくにヴァルハラは、走行シーンを公開するのはこれが初めてだという。ステアリングを握ったのは、アストンマーティンのテストドライバー、クリス・グッドウィンだ。
そんな2台のハイブリッド・ハイパーカーのパフォーマンスは、動画でご確認を。