夜景展望スポットとして人気
蔵王山麓の高台にあり、山形市街を眼下に一望できることから、夜景展望スポットとして人気の高い西蔵王公園。ここは見事な雲海を眺めることができるため、最近大きな注目を集めている。雲海が発生するのは冬が中心で、山形市内が濃霧に覆われた時。展望広場より霧の上面が低いと、山形盆地を取り囲む月山や朝日岳などの山々が雲上にそびえ立つ、すばらしい眺めを堪能できる。
Data
雲海遭遇率 ★★
雲海の季節 春〜秋
◎所在地/山形県山形市
◎ルート/県道53号・西蔵王高原ライン
◎入場料/無料(終日開放)
◎冬季閉鎖/なし
アクセスガイド
首都圏からエコーラインをめざす時は、東北道を白石ICで降りるルートが一般的。浦和本線料金所から白石ICまでは300km弱。インターチェンジから刈田峠までは約70kmの道のりだ。仙台方面からは山形道・宮城川崎IC経由が最短ルートで、青根温泉、峩々温泉を抜けて刈田峠まで30kmほど。山形道・山形蔵王ICからエコーラインの刈田峠までは、かつての西蔵王高原ラインと蔵王ライン(ともに県道53号)を抜けて約38km。
【A】青根温泉 湯元不忘閣
独眼竜・政宗も感動した仙台藩主の御殿湯
日本秘湯を守る会の会員宿でもある湯元不忘閣は、歴代の仙台藩主が湯治に訪れる御殿湯だった老舗旅館。「不忘閣」という名は、かの伊達政宗公が「二度と忘れることができない」とその素晴らしさに感動したことに由来する。写真の大湯金泉堂は殿様の入った大湯「石風呂」を伝統の建築技術で改装した湯。
●1泊2食付14,850円〜/川崎町青根温泉1-1/TEL 0224-87-2011
【B】蔵王山頂レストハウス
御釜や刈田岳山頂が目の前に見える
刈田峠から延びる有料の蔵王ハイラインを登り切ったところにある宮城県営のレストハウス。御釜を眼下にする展望台が目の前にあり、刈田嶺神社の建つ刈田岳山頂(標高1758m)にも15分ほどで歩いて行ける。2階にはレストランや軽食コーナーがあり、蔵王名物の玉こんにゃくも味わえる。
●8:30〜16:00(食事は10:30〜15:30)/無休(冬季・夜間閉鎖)/TEL 090-3022-1186
【C】蔵王温泉大露天風呂
肌がツルツルになる青みががった濁り湯
蔵王温泉の名物とも言えるのが、日帰りの蔵王温泉大露天風呂だ。温泉街から少し離れた山の中にあり、露天風呂は男女ともに上下に分かれた2段構造となっている。湯温は上段よりも下段のほうがややぬるめ。青みを帯びた白濁のお湯は、強酸性の硫黄泉で、湯上がりは肌がつるつるになる。
●入浴料550円/6:00〜19:00/無休(冬季休業)/TEL 023-694-9417
観光情報
蔵王町観光物産協会 TEL 0224-34-2725
蔵王温泉観光協会 TEL 023-694-9328
山形市観光協会 TEL 023-647-2266
文:佐々木 節/撮影:平島 格