3L直列ターボは365hpにアップ。最大トルクは550Nmを実現
1月31日、BMWはBMW Mカスタマーレーシングモデルの最新作である「BMW M2 CSレーシング」の開発が最終段階を迎えていることを報ずるとともに、先週末に米国で開催されたデイトナ24時間レースで初公開した。
このM2 CSレーシングは、近年プライベートチームに提供されてきた「M235iレーシング」や「M240iレーシング」に続くモデルとして生み出されたマシンとなる。ちなみに今回のデイトナ24時間レースでは「M8 GTE」や「M6 GT3」、「M4 GT4」が参戦した。
この新しいレーシングマシンには、モータースポーツのエントリーレベルに最適なセットアップが採用されている。「S55」型の3L直列6気筒ターボエンジンは、モータースポーツ用にセットアップされたコンピュータを搭載。最高出力はベースモデルの280hpから365hpに引き上げられている。最大トルクは550Nmを誇る。トランスミッションは7速DCTだ。
エンジンマネージメントもこのモデルのハイライトのひとつで、M4 GT4と同様に、将来的にはパワースティックで制御し、参戦するレースで定められているレギュレーションに合わせてパフォーマンスレベルを設定できるようになっている。
M2 CSレーシングはスタンダード仕様と並行して、450hp仕様のアップグレード版も開発が進められている。北米で急速に人気を高めているクラブレーシングセグメントにとって、こちらも興味深い選択肢になるだろう。