春一番も吹き、そろそろ軽やかファッションを身につけたくなってきた今日この頃。そこで、高い機能性を持ちながらもお洒落に着こなせる「ヘルノ」のアウターはいかが?
※この記事はル・ボラン2016年4月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
ヘルノ ラミナーシリーズ
この1月、イタリアのフィレンツェで開催されたピッティ・ウォモを取材した。これは世界最大級のメンズファッションの新作展示会で、バイヤーやジャーナリスト向けの見本市だが、華やかさや注目度はいってみればモーターショーのようなものだ。
ここ数年、ファッションのトレンドは個性をひけらかすのではなく、普遍的なスタイルにリラックス感や心地良さを求める傾向が強い。それは背伸びすることなく、日常で味わえるスポーティさやナチュラルな風合いであり、残念ながら穏やかさとは対称的な現代を反映しているということか。なかでも特徴的なのが「ストレスを感じさせない」ことであり、それを満たすことがラグジュアリーにつながっている。某ブランドのトップが話してくれたことが印象に残っている。
「それはクルマも同じだと思うよ、たとえばSUVさ。アウトドアでも走っていける機動性に、多人数も乗れ、乗り心地だっていい。街中でもスマートに見えるし、いつどんな時でもストレスを感じさせないという点はファッションも同じなのさ」なるほど。
そんなストレスフリーなラグジュアリースポーツ感漂う代表ブランドがヘルノだ。1948年に創業し、素材や製法の技術革新を追求。ナイロンダウンや機能性素材のスプリングコートは日本でも高い人気を誇っている。
ブランドが目指すのはスポーツとデイリーの垣根をなくすことであり、アウトドアブランドのような機能性一辺倒ではなく、圧倒的な機能をスタイリッシュなデザインに落とし込む。立体的に成形された美しくフォルムは機能を損なうことなく、さらに上質な着心地につながっている。
この春夏の新作ではラミナーシリーズに注目した。写真は防水性や防風性、透湿性に優れ、さまざまな環境に適応する。いずれもカジュアルな印象のゴアテックスを用いながらビジネスシーンにも違和感がない。シンプルなスタイルはコーディネートを選ばず、使い勝手の良さは長く愛着を持って使い続けられるだろう。
ミラノの伊達男たちはジャケットとして着たり、コート代わりに羽織っているとか。腕の動きを妨げないので、オープンエアーのドライブにも最適で、そのままホテルやレストランに乗りつけられる。スポーティな着心地は春を先取りした軽やかな気分に。まさにファッション界のラグジュアリーSUVだ。
HERNO LAMINAR
ヘルノは1948年、イタリア北部のマジョーレ湖の岬に広がるレーザの町で創業。最初の製品はレインコートだった。以来、イタリアのエッセンスと類いまれな品質と職人技が光る、ラグジュアリーイタリアンブランドとして人気を博している。今回ご紹介するのは、ゴアテックスを使った人気の高機能性アウター「ラミナーシリーズ」。
●問い合わせ先::ヘルノ/ヘルノ プレスルーム/TEL:03-6427-3424 https://www.aoi-net.co.jp/