乗り心地を犠牲にすることなくオン/オフロードでの高性能を両立
JB23-10型は、約20年にわたってマイナーチェンジを重ねてきただけあって非常に完成度が高い。ウインズワークスはそんな10型をベースにカスタム&チューニング。エクステリアは、前後バンパーに加えてボンネットとバックドアパネルもFRP製に交換。大幅な軽量化を実現しているのがポイントだ。
それを大きく引き立てるのが、4×4エンジニアリングのカントリーサスペンション65mmにFOXショックアブソーバー。リザーバータンク別体式を組み合わせたサスペンションだ。
FOXショックアブソーバーがピッチング、ヨーイング、ローリングをビシッと抑えて剛性感のある走りを実現。ノーマルなら完全にアンダーステアとなるコーナーも、アクセルを踏み込んでスムーズに走り抜けられる。ワインディングを攻めたくなるセッティングだ。
だからといって乗り心地が固いのではない。生卵を落としても割れない素材があるが、まさにその感覚。激しい衝撃を受けてもFOXが減衰して、ボディへのダメージを低減する。ダートもそこそこのギャップならアクセルを踏み込んで行けばOK! 踏ん張りが効くからキャンバーでは安定した姿勢を保つので精神的にも安心して走行できる。
モーグル地形でもボディの傾きを安定させつつ、路面にしっかりとトラクションを掛けるから、ドライバーはドラテクが向上したかのように思えるだろう。
基本性能の高いカントリーサスにFOXショックを組み合せることで、乗り心地を犠牲にすることなくオン/オフロードでの高性能を見事にバランスさせている。FOXショックアブソーバーは高性能だが、すべてはセッティング次第。つまり、チューナーの技術力の証明となるのだ。