コラム

BMW Team Studie代表兼監督「鈴木BOB康昭」のレーシングダイアリーvol.1【スーパーGT第1戦FUJI編】

皆様はじめましてっ!
アジア唯一のBMW Official Racing Teamである、BMW Team Studieの鈴木と申します。
本業はBMW専門店Studie AGのOwnerでございますが、今回より我々の参戦しております、SUPER-GTとSUPER耐久シリーズのレース、そしてMotorsportの世界に関するコラムを書かせて頂く事になりましたので、チーム代表そして監督の立場からの話を中心に進めさせて頂こうかと思いますので、今後ともどうぞご愛読の程、宜しくお願い致します。

さて、この新型コロナの影響を受け、今年のレースシリーズも他のスポーツ同様、大幅に開幕が遅れました。そして遅れております。と申しますのも、SUPER-GTの方はようやくk今月の18,19日に富士スピードウェイにて無観客レースという形態で開幕されましたが、もう一方のSUPER耐久に関しましては未だ開幕出来ずにおりまして、今の所の予定ですと9月の4〜6日に、それもいきなり大一番な富士24時間RACEでの開幕予定となっております。

4月の段階では、今年のレースは世界的に全て中止になってしまうのでは、と言う噂が上がりました。不謹慎に聞こえてしまったら申し訳ないのですが、レースそしてMotorsportだけを生業にしているドライバーやメカニック、エンジニア、他スタッフ達が少なく見積もっても日本には2,000人以上はいると思います。彼らにしてみれば、それは即廃業ないし失業を指す事となりますので、こうして遅れてでも、ファンの皆様には本当に申し訳なく思っておりますが、無観客レースというスタイルでも、開幕を迎えられた事には心より感謝と安堵の気持ちでおります。
さて、そこで今回は無事に開幕戦を終えた「2020 AUTOBACS SUPER-GT Round.1 たかのこのホテル FUJI GT300kmレース」についてのお話をさせて頂きます。アジア最大のインターナショナルツーリングカーレースであるSUPER-GTはレースの内容もマシンやドライバーの力量も、そして観客動員数やBSでの視聴者数を観ても、間違いなく世界でも指折りのハイレベルなプロフェッショナルレースシリーズです。

私は2008年よりこのSUPER-GTにBMWで参戦しており、2018〜2019年のみアジアのブランパンGTワールドチャレンジアジアというシリーズに参戦しておりましたので、今年は3年ぶりにSUPER-GTに復帰した形になるのですが、今回のコロナに対するSUPER-GTの対応に心底感動し、そのプロフェッショナルたる所以を垣間見た気が致しました。

シリーズを運営するGTA、そしてレースに参戦しているエントラントの団体であるGTEがお互いにガッチリ協力しあい、なにがなんでも関係者から感染者を出さない。また、レースの開催されるサーキットのある地元の方々にも、出来る限り安心して頂き、ご迷惑を掛けない上で開催にこぎつけるのだ、という事に徹底的にこだわり抜き、マスクや除菌は当然として、サーキット入りするスタッフ全員に日々の検温報告義務があったり、幾度かの問診票の提出があったり、サーキット内は勿論の事、宿泊のホテルや地元商店街での食事の摂り方に至るまで細かく指示と行動が徹底され、正直これはやりすぎではと思う点もありましたが、とにかくその徹底ぶりは清々しいほどであり、またキチンと今回のレースで言えば1700人の参加者スタッフがそれを遵守し行動している所に本当のプロフェッショナルの世界を再認識した気が致しました。

この原稿を書いている時点では、また第二波と言われる波が押し寄せていて、今後もどういった世の動きになるかわかりませんが、SUPER-GTの姿勢は変わらないと思います。キチンと世の中とバランスを取り、出来る事やるべき事はしっかりと定義付けして、それを参加者全員が遵守する。早くお客様にもたくさんご来場頂いた上でレースをやりたい気持ちはみんな同じ想いなのですが、今はまだその時ではない様です。
さて、そんな中開催された開幕戦のレース自体はもうお耳に入っている事と思いますが、まぁ見事な新型スープラ祭りでした。我がチームは予選のポジションが29台中16番手と芳しくなかったので、決勝でトライしたギャンブルが見事にセーフティカーの介入でチャンスを失い、結果15位でゴールした次第です。基本レースの結果が悪かった時はコラムにレースの具体的な内容を書くことは少ないと思って下さい(笑)。

僕が高校生の時に最も愛読書であったLE VOLANT。
お気に入りのページや写真は全て切り抜いて自分の部屋にペタペタと貼り付けていたので、最後には天井まで貼る所がなくなりました。そんなLE VOLANT誌のwebサイトとなる「LE VOLANT CARSMEET WEB」のコラムに私が登場し、こんな内容で良いのかどうかは不安になりますが、モータージャーナリストでも何でもなく、文章を書く事自体慣れてな……でもブログだけは毎日5〜6本書いてます!
宜しければnoteのStudieBOB鈴木の「BMWで人生がよりJOYになるnote」も観てみて下さい。

https://note.com/studiebob

また手前味噌の話ですが、この度BMW専門店Studie AGのロゴを一新し、併せて会長に就任することになりました!

最後まで読んで下さって有難うございました。ブーーーーーーン✈

フォト=田村 弥/W.Tamura
鈴木康昭

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING