これが最後のヴィンテージ?
この年内に主要国でデリバリーがはじまる新型DB11を皮切りに、アストンマーティンの新型車攻勢がはじまる。次なるモデルとしては、既報の通り新アーキテクチャーで作られるヴァンテージが来年発表される運びだが、同じく来年に、現行ヴァンキッシュの最終モデルとなるヴァンキッシュSが投入される。
今回スクープされたのはそのヴァンキッシュSで、このクルマは現行ヴァンキッシュの最終モデルといわれている。つまり、新世代でのターボ化がはじまったアストンマーティン・ラインナップの中で、5.9リッター自然吸気V12サウンドを奏でる最後のクルマとなる。世の中クォーツ時計ばかりだが、それでも機械式クロノグラフの精緻なメカを愛する人は多い。アストンマーティンを愛する人たちにとって、この2018年モデルのヴァンキッシュSは将来「最後のヴィンテージ」と呼ばれるようになるかもしれない。
世代の最後にSを出す、というのは先代の例に習ったもの。出力的にも有終の美を飾る最終スペックとされるようだ。アルミとカーボンで出来た美しいボディにも花道のためのシャープなエアロルックが施され、ワイドで低いフロントリップ、サイドのウイングレット、勇ましいリアディフューザーなどが特徴となっている。