メルセデスベンツ4ドア最強シリーズとなる、AMG『GT4ドア』に関して、新たに設定される「73e」が注目されているが、その下に位置する「GT 63S」改良新型プロトタイプをカメラが捉えた。
AMG GT4ドアは2019年に発表したばかりの欧州Eセグメント4ドアクーペだ。これが初の改良新型となるが、多くの点で似ている「CLS」とともに第一世代後に段階的に廃止し、今後はエレクトリックの「EQ」部門の開発に力を注いでいくとも噂されている。
メルセデスベンツのテストセンター近くで捉えたプロトタイプは、カモフラージュが薄くフロントバンパーには2つの外側のエアベントに垂直フィンを装備、センターのエアインテークには力強い3本のスラットが確認できる。サイドとリヤは現行型から変化が見られないようだが、おそらく今後着手されるはずだ。
キャビン内では、SクラスやCクラス新型のようなレイアウトが採用される可能性が低いものの、古いCOMANDシステムから最新のMBUXインフォテインメントソフトウェアに置き換えられるほか、ヘッドアップディスプレイシステムの最新バージョンを搭載すると思われる。
パワートレインでは、最高出力640ps、最大トルク900Nmを発揮する4.0L V型8気筒ツインターボエンジンがキャリオーバーされると予想されるが、マイルドハイブリットが新たに追加される可能性もありそうだ。エントリーモデルの「GT 53」ではV型6気筒と組み合わされるほか、最強モデル「GT 73e」では、最高出力805psを叩き出すと期待されている。