後席は対面シートの4人乗り
9月15日、メルセデス・ベンツ日本はメルセデス・マイバッハのラインナップに「メルセデス・マイバッハ S 600 プルマン」を追加し、一部のメルセデス・ベンツ正規販売店にて同日より注文受付を開始したことを発表した。S 600 プルマンは完全受注生産で、価格はこれまで最上位モデルだったメルセデス・マイバッハ S 600の3倍を超える、8800万円となっている。
メルセデス・マイバッハの最高峰として送り出されたS 600 プルマンの全長は、既存のメルセデス・マイバッハ Sクラスよりも1m以上も長い6.5m。また、全高もほかのマイバッハよりも100mm以上も高い1598mmとされ、広大な居住空間を提供する。4418mmにも達するホイールベースを活かし、後席には4つのシートが向かい合わせに配置。前向きの2座は43.5°までリクライニングするエグゼクティブシートで、向かい合う後ろ向きのシートも可倒式だ。
後席と前席の間にはガラス製の電動昇降式パーティションが設けられており、ボタンひとつで透明と不透明が切り替え可能。さらにリアウインドーには電動カーテンを用意し、さまざまなレベルで後席に座るオーナーやゲストのプライバシーを保護できる“動くVIPルーム”として機能する。
完全受注生産のため、受注から納車までは通常で最短約12カ月を要するとのこと。特別内装のdesigno manufacturセミアニリンレザーを選択した場合、またはコートダジュールブルーミドル、エアーズロックレッドなどの全8色が用意されたスペシャルペイントを選択した場合は、さらに約2カ月、生産期間が延びるそうだ。
なお、パワートレインはメルセデス・マイバッハ S 600と共通……と聞くと、ここまでの途方もないスケールからすると少し身近な感じがしてしまうが、そもそもマイバッハ S 600のパワートレインは530ps(390kW)/830Nmを発生する6.0リッターV12ツインターボと7速ATの7G-TRONICの組み合わせ。最初から普通ではなかったというわけだ。