ファイナリスト6作品から、果たしてグランプリの行方は⁉
通算10回目を迎えるこのアワードに対しては57の国と地域から1,726点の作品応募があり、豊かな社会とより良い未来を創造するためにレクサスが掲げる3つの基本原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」、そして、今回新しく審査項目として追加された「Enhance Happiness(そのアイデアがいかに人々に幸せをもたらすか)」を審査基準とし、6組のクリエイターが入賞。この6組は、世界の第一線で活躍するトップクリエイターから直接指導を受け、対話を重ねながら、約3ヶ月かけてアイデアをブラッシュアップする貴重なメンターシップの機会を得るという。本年のメンターを務めるサム・バロン、ジョー・ドーセット、サビーヌ・マルセリス、早野洋介の4名からの継続的な指導を受けながら、賞典の一部である制作支援金を活用して制作したプロトタイプは、最終作品として2022年春に公開予定だ。
入賞作品は左から、
●Chitofoam
●Ina Vibe
軽量で持ち運び可能なガス式クッキングバーナー。調理で発生した熱を利用して電力を生み出すことのできる発電機能も備えている。調理・充電・照明といった複数機能を同時に提供することで、電力供給が不安定な地域の生活を支えることを目指す(Team Dunamis)
同じく左から、
●Rewind
認知症の高齢者が慣れ親しんだ動作を再現し、記憶を呼び起こすためのリハビリテーション支援ツール。手に持ったデバイスによる動作が、ペアリングされたモニター上に視覚的・聴覚的なフィードバックとして反映され、記憶を呼び起こすきっかけとなる(ポー・ユン・ルー)
●Sound Eclipse
ノイズキャンセリング技術を活用し、屋外の騒音を打ち消すことで、窓を開けた状態でも静かな室内環境で楽しむことを目指す。窓に設置したデバイスの背面のマイクが騒音を感知し、スピーカーから騒音と同じ振幅で逆位相の音波を出すことで、音波と騒音が合成し、互いに打ち消しあって外からの騒音を軽減する(クリスティーナ・ロギーノワ、シャミール・サハビエフ)
●Tacomotive
盲ろう児教育における共創コミュニケーションに着想を得て開発されたアナログのドライビングゲーム。 紙の手触り、特にざらつきや柔らかさの感じ方が異なる複数のパターンカットを利用し、手触りでの探索を楽しむことができる(三國孝)