「レヴィテック パワーショット」はエンジン内の摺動部に働きかけて、ナノレベルのシリカ皮膜をコートし、ダメージを平滑に修復して保護性能を発揮する。燃焼効率を改善して燃費や出力向上にも貢献するオイル添加剤だ。
金属パーツ表面を修復して保護する結果の出る添加剤
レヴィテックの「パワーショット」は、シリジウム粒子を配合したエンジンオイル添加剤。開発から製造、品質管理までを一貫してドイツ国内で行っており、レヴィテック社は、シリジウムを使用したフリクション軽減コーティング剤の特許を取得している。
実際に、ドイツのマンハイム大学が行った試験では、金属表面の粗さが最大で58%、摩擦力は最大で22%低減したという結果が得られている。また、ダメージを受けたカムシャフトを使用したテストでは、研削痕の消滅や溝状の傷の減少、摩擦の低下も確認されている。
こうした検証からわかるのは、パワーショットが平滑さを失ったり、傷が入ってしまった金属表面に作用して表面を滑らかな状態に修復すること。さらに、摺動面を平滑に整えたあと、金属パーツ間の摩擦力を低減させてスムーズな動きを実現させていることだろう。
この、一連の効果はパワーショットに配合されたシリジウム粒子が、ナノ/マイクロレベルで金属と化学反応を起こしてシリカ皮膜を形成することで発揮される。ダメージを受けて荒れた金属表面は、シリジウム粒子によるコーティングで平滑性が回復され、同時に摩擦面をセラミック化してフリクションを低減させるのだ。
では、効果が裏打ちされている“修復”と“保護”機能だが、実車ではどのような変化が見られるだろうか? 今回はル・ボランの編集部員が所有するF20型の118iを使ってフィーリング面も含めて効果のほどに迫ってみた。 テスト車両は、走行距離は4万kmを超えたところだが、濡れたようなツヤを湛えた塗膜から良好なコンディションを連想させる。しかしながら、所有者は1.6L直4ターボエンジンの燃費に不満があるという。ちなみに、街乗りでの燃費は9km /Lとカタログ数値の18.1km/Lと比較すると約半分という値だ。
早速、オイルを交換したタイミングでパワーショットを注入したところ、燃費は10.8km /Lまで向上。さらに、低速からスムーズに車速がのるようになり、中速域に至る領域でレスポンスが見違えてよくなったという。一般的な走行では5万kmごとの添加が推奨されているが、次回のオイル交換で再度連続して添加すると、コートの層がより厚く定着して効果的という。燃費が上がったことで燃焼効率が改善されたことが証明されたが、エンジンが気持ちよく回るようになる点もパワーショットの大きな魅力なのである。
レヴィテック日本代理店:テクニックグループ https://rewitec.jp/