最高出力210kWに最大トルクは400Nmを発生
BMWはEV(電気自動車)のラインナップを拡大し続けているが、新たに3シリーズの完全電動モデルを発表した。2022年5月に中国市場向けに発売される「BMW i3 eDrive35L(BMW i3 eドライブ35L)」がそれである。これは、2021年に中国でプレミアムコンパクトセグメントをリードした3シリーズをベースとしたものだ。
i3 eドライブ35Lは、標準の3シリーズよりもホイールベースを11cm長く採ることで、エミッションフリーとプレミアムな後席空間の両立を実現しているという。なおかつ同時に、3シリーズの特徴であるスポーティなドライビング、長距離での快適性、幅広いオプションを提供するとのこと。また、高レベルの品質、サービスクオリティ、長寿命はその際立った特徴であり、プレミアムコンパクトセグメントで独自の地位を占めるモデルだとしている。
i3 eドライブ35Lは、iX3、i4、iXですでにおなじみの最新のBMW Gen5 eDriveパワートレインコンポーネントを搭載しているが、さらにBMW OS8オペレーティングシステム、ハイエンドの接続性やデジタルキーなど、幅広い最先端のデジタル機能とサービスが、このモデルによって3シリーズでの初採用となる。i3 eドライブ35Lは、瀋陽市リディアの華晨BMW汽車工場で、中国市場専用に組み立てられるとのこと。BMWグループは、2030年までに同社世界販売の50%を完全電気自動車とすることを目指している。
BMW i3 eドライブ35L主要諸元
ボディ形式:4ドアセダン
全長:4,872 mm
ホイールベース:2,966 mm
最高出力:210kW
最大トルク:400Nm
0-100km/h加速:6.2秒
100kmあたり消費エネルギー (CLTC:中国走行サイクル):14.3kWh
航続距離(CLTC:中国走行サイクル):526 km
高電圧バッテリー容量(グロス/ネット):70.3kWh/66.1kWh
充電電力:最大 95 kW (DC)、11 kW (AC)
10-80%充電時間(DC最大時):35分
10分間充電での最大航続距離:97km
ラゲッジコンパートメント容積:410L