それは究極の時間節約術
10月4日、ベントレーは自動車用燃料のコンシェルジュサービス「Filld」の試験運用を米カリフォルニア州で開始したことを発表した。これはいわばオンデマンドの出張給油サービスで、カリフォルニア在住のベントレーのオーナーはスマートフォンのベントレー・アプリで配達時間を指定することで、任意の場所に駐車している自分のベントレーへの給油を手配できるというもの。もちろん、サービスは1日24時間、年中無休で提供される。
その際、顧客はクルマの場所までスタッフを案内する必要も、フィラーキャップを解錠したり給油作業に立ち会う必要はない。また、将来的にはあらかじめ顧客が設定した情報に基づいて給油が必要な時期を予測し、逐次オーダーしなくても済むようなサービスも構想されているという。
立体駐車場やロックされた場所にクルマが保管されている場合の対応など、詳細については明らかにされていないが、顧客数が限られているベントレーだけに、柔軟な個別対応も可能なのだろう。そうした点から日本でのサービスインには困難が多そうだが、ベントレーならではのブランド体験を高める新たなサービスとして注目を集めそうだ。かつてカーナビ黎明期の頃、ゴルフ場ではナビ自慢が定番だったと聞くが、そうした場所で給油スタッフを呼び出すのが、もしかすると富裕層の間でちょっとしたブームになる日が来るのかもしれない。